Gâteau à l’orange
冬の果物といえば、なんといってもオレンジやクレマンティーヌなどのかんきつ類だ。今回は、そのオレンジを使ってケーキを焼いてみた。子どもたちが大好きなカトル・カールは、しばらく前に紹介したチョコレート入り(874号)とか、いろんなバリエーションが可能だけれど、これもその一つ。
小さく切ったバターをボウルにとり、室温に置いて柔らかくしておく。オレンジを洗って、水気をしっかりとふきとり、その皮をおろすのだが、オレンジ2個はできたら有機栽培/無処理(bio/non traitée)のものがほしいところだ。この際、前号で紹介した専用の細長いおろし金があると大いに役に立つだろう。おろした皮は小皿にでもとり、使ったオレンジをしぼっておく。
柔らかくなったバターに砂糖を混ぜ入れる。そこへ卵を1個ずつ加えては泡立て器で勢いよく混ぜ合わせる。ふるいにかけてベーキングパウダーを加えた小麦粉も加えていく。さらにオレンジのおろした皮、オレンジのしぼり汁の半量(1個分)、塩ふたつまみも加え、全体が均一になめらかになるまで混ぜ合わせることにしよう。これをバターを塗った24センチの型に入れ、180度の目盛りに合わせて熱くしておいたオーブンへ入れる。
35分から40分たったら、ペティナイフをケーキに刺してみて湿っていなければ焼き上がっている。オレンジ風味のシロップを作る。小鍋にオレンジの残りのしぼり汁(1個分)と砂糖をとって中火にかけ、沸騰したら火からおろす。オーブンからとり出したケーキの表面に、熱々のシロップを残らずしみこませるようはけで塗っていく。すっかり冷めてから型から取り出そう。飾りは別にいらないけれど、あったらオレンジピールをのせてもいいだろう。ケーキに包丁を入れると、オレンジの香りが立ちのぼる。食後のデザートあるいはティータイムにどうぞ。残ったものはタッパーウェアに入れて密閉しておけば3、4日はもつ。(真)
オレンジ2個、無塩バターbeurre doux 125g、砂糖125g+(シロップ用)大さじ2杯、小麦粉125g、卵3個、ベーキングパウダー1袋(10gか11g)、塩少々。