原産地呼称保護(AOP)カマンベールが変わろうとしている。現在、市場にはAOPに含まれる「伝統製法のカマンベールCamenbert de Normandie」と、含まれない「ノルマンディ産カマンベールCamenbert fabriqué en Normandie」がある。前者は昔ながらの製法で、地元産非加熱乳を使い手作業でお玉を使って型に入れる「本物」。後者はノルマンディで作られているだけで、輸入乳や加熱殺菌乳を使う場合もあり、多くが工場製品。しかし、パッケージを見ただけではどちらが「本物」なのかわかりにくい。
今年1月、2021年にAOPの仕様書改正を行うことが決定した。今後は後者もAOPに含む一方、AOPを2段階に分け、前者には “véritable”といった「本物」とわかる表示を加える。また後者には、使用する乳の30%にノルマンディ産を使うことが義務付けられる。AOPカマンベール自体の売上の伸びが期待されるものの、どのカマンベールにもAOPが表示され、さらに「本物」が見つけにくくなるという意見も。本物を食べるには、いつも消費者の学習が不可欠なようだ。(恵)
