フランスで簡単に揃えられる食材で、和風の料理を楽しむ「連載ふつわ」。
今月はできあいの食材で、つまみを作るアイデアをご紹介。
あまりに暑いと火を使って料理するのもおっくう。そうはいっても、冷やしたビールや白ワインに合うおつまみがほしい。そんなときはスーパーに出かけ、缶詰やらさまざまなでき合いの量り売りを買ってきて和風にしてみようという試みです。
まずはサバの缶詰の世話になる。水煮、オリーブ油風味、白ワイン風味、マスタード風味とあって迷ってしまうが、シンプルな風味の〈grillé〉を買ってきた。切り分けて皿にとり、はりショウガときざんだ細ネギを散らし、七味唐辛子少々を混ぜ入れた大根おろしを添える。 (写真下)
次は、初めて食べた人が一様に「うま~い!なんですか?」とびっくりするfoie de morue。アン肝にも負けないタラ肝です。これも器にとって、塩の華を軽く振りかけ、レモンやライムをしぼりかけるだけ。ビールより冷やした白ワインや酒がほしくなる。(写真右上)
セルヴラcervelasというそのまま食べられる皮が赤いソーセージを、少し厚めの輪切りにし、皮をとってから切り分け、ワカメと軽く塩もみしたキュウリといっしょに、ゴマ油とマスタード入りの三杯酢で和えてみた。(写真左上)(真)