農薬ゼロ、100パーセント有機

Zéro Phyto 100% Bio

ギヨーム・ボダンさんは、1月31日から全仏公開されているドキュメンタリー映画 「農薬ゼロ、100パーセント有機」の監督・製作者・配給者だ。有機ワインを作る農業者だったが、農業をテーマにしたドキュメンタリー作家に転身した。映画技術は独学で、本作が3作目。環境と食関連のNGO3団体がボダンさんに「農薬ゼロ、100パーセント有機」のプロモーションビデオをつくってほしいと依頼したのが発端だった。それに対し、ボダンさんは劇場公開の映画にすることを提案した。

2017年1月から、公共スペースを無農薬にする法律が施行されたが、それ以前から実践している自治体は多い。ボダンさんは先駆けとなったベルサイユ市のような自治体を回り、その取り組みを取材した。映画のもう一つの柱は有機の給食だ。映画『未来の食卓』で有名になった南仏のバルジャック村をはじめ、100パーセント有機の給食にするために市営有機農園を始めた南仏のムアン=サルトゥー市などを紹介。給食に肉や野菜を卸す農家も登場する。 一般公開に先駆け上映を300回行い、監督自身も上映後の討論に頻繁に出向いた。「農薬ゼロに反応する人が多かった」とボダンさん。フランスで農薬ゼロと有機給食に取り組む自治体がこんなにあったのか、とハッとさせられる映画だ。(羽)