自家製酵母でこだわりの強い味、 パン・オ・ルヴァンで味わうご馳走サンドイッチ。

日本人にとってのおにぎりのような存在、バゲットサンドイッチ。時折、無性に食べたくなるのが、シンプルな、ハム&バターにピクルス、またはハム&チーズといったようなもの。シンプルだからこそ、素材の良さがものをいう。

Levainは、パン酵母製造の技術がうまれる前から使われていた天然酵母種ルヴァンのことで、この酵母ルヴァン種でつくられたパンをパン・オ・ルヴァンと呼ぶ。それを店名に冠するくらいだから、パンがおいしいのではと期待を抱き、試してみた。まずは王道から、Le Titi(4.8€)という名の、いわゆるjambon-fromageだ。サンドイッチの端っこだから、ほとんどバゲットパンしかない部分なのに、かじった瞬間に衝撃が走った。凄い。なんだろう、この味の強さは。その正体は、Ecocertの認定を受けた小麦粉とMillacの塩田から採れた塩、自家製の酵母ルヴァン種を使って毎日店内で丹精込めて作られるパン。そしてPrince de Parisと呼ばれる上質ハム、Beillevaireのグリュイエールチーズ、有塩バター。それぞれの素材の味がしっかりしていて、衝突し合うことなくひとつになっている。見事だ。もう1種類、Extra-muros(6.4€)はイチジクパンに生ハム、24カ月熟成のコンテチーズ、エキストラ・バージン・オリーブオイルを合わせたものも賞味。生ハムは汗をかいたような見た目と、口に入れると溶けてゆく食感が特徴のハモン・セラーノを使っていて、濃厚な風味がイチジクの甘さとよく合う。使われている素材はどれも、ワインと合わせて文句なく舌鼓を打てるレベルのものばかりで、サンドイッチなのにご馳走を食べた気になれる。

サンドイッチは店内での飲食も可能。夕方以降はハムやチーズ類の盛り合わせ(13〜15€)、タパス(単品3€、盛り合わせ7€)も味わえる。壁一面に並ぶナチュラルワインから1本選んでワインバーとしても楽しめるので、次回は是非、友人と夜に来て飲み明かしたい。 (み)


Levain Le Vin

Adresse : 83 rue du Faubourg Saint-Martin, 75010 Paris
アクセス : M° Château d'Eau / Gare de l'Est
01.4245.4910 11h30-23h (月 -15h、火 -21h、土 17h-) 日休