日仏女性劇団セラフ演じる三島由紀夫『近代能楽集』

« 5 contes modernes de Nô » d’après Mishima

5月23(木)、24(金)、25(土)

 「能楽はたえず私の文学に底流してきた」という三島由紀夫が、1956年から1968年にかけて書いた『近代能楽集』。能の謡曲のテーマを保ちながら、シチュエーションを日本の戦後の社会に置き換えて書かれた戯曲8話のなかから、『班女』『道成寺』『卒塔婆小町』『熊野』『葵上』5話を、日仏女性劇団セラフが演じる。セラフはパリを拠点にフランス語圏で活動する劇団。1992年の設立以来、「女」の生き様をテーマとして新しい表現の探求を続けている。

《あらすじ》

班女
40歳の画家・本田実子は、自分を置いて去った男、吉雄を待ち続けているうちに狂気に陥ってしまった美女・花子を家に住まわせている。しかし、花子の古風なロマンスが新聞記事になってしまう。花子の美しさを愛し、その美を独占し続けるつもりであった実子は、その記事がいずれ吉雄の目にとまり、二人が再会してしまうのではないかと恐れた。世間から花子を遠ざけるため、実子は花子を旅行に誘うが…

道成寺
古道具屋で骨董家具の競売が行われている。商品として出されたのは、 巨大な洋風衣裳箪笥。何百着の衣裳を入れてもまだ余るほどのとても巨大で高品質の衣裳箪笥であった。客が次々と高額で入札しているところへ、踊り子と称する清子がやって来て、 その箪笥は三千円の値打ちしかないと言い放った…

卒塔婆小町

夜の公園、モク(煙草の吸殻)を集める老婆の浮浪者に、ほろ酔いの詩人が声をかける。詩人は、ベンチで抱擁している恋人達たちを生の高みにいると言うのに対し、老婆は、「あいつらは死んでる。生きているのは、こちらさまだよ」と言う。そのうち老婆は自分が昔、小町と呼ばれた女だと言い、「私を美しいと云った男はみんな死んじまった。私を美しいと云う男は、みんなきっと死ぬんだ」と説明した。笑う詩人に老婆は、80年前、参謀本部の深草少尉が自分の許に通ってきたこと、鹿鳴館の舞踏会のことを語り出す…

熊野
美しい女・熊野(ユヤ)は、大実業家の宗盛に愛人としてかこわれ、豪勢なマンションで暮していた。ある春の桜の季節、宗盛は、美しい盛りのユヤを伴って花見をしたいとユヤを誘う。ユヤは断り、母親の病気を理由に、実家の北海道に帰らせてくれと願い出る。しかし、宗盛はユヤの申し出を聞き入れない…

葵上


美貌の若林光の妻・葵が入院している。看護婦によると、ひどくうなされ苦しむ彼女のもとへ、毎晩見舞いに来るブルジョア風の女がいるという。しかし実は、毎夜、葵を苦しめていたのは嫉妬心に駆られた、光とかつて恋仲であった六条康子の生霊であった…。

演出、振り付け、シナリオ脚色、動画:岡田小夜里

出演:田中三恵、弘子、小野作斗見、川岸紀惠、輿水美幸、カーカム聖子、池口亜優、
三四郎、斉藤研吾、マダム・ワサビ、岡田小夜里

5月23(木)、24(金)は19h45開演、25(土)は16h15開演。

10€/7€/5€(MCJP会員)


Maison de la culture du Japon à Paris

Adresse : 101 bis quai Branly , 75015 Paris
TEL : 01 44 37 95 95
アクセス : Bir-Hakeim
URL : www.mcjp.fr/

 

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