創世記-ウィリアム・ロビンソン

Genesis – William Robinson

Les étangs bleus, de Springbrook à Beechmont, 2000 Collection QUT

パリのオーストラリア大使館で、同国を代表する画家ウィリアム・ロビンソン(1936-)の回顧展。北東部のクイーンズランド州で生まれ、20歳前後で美術教師になった。農場に住み、静物や農場の動物を描いていたが、84年に世界最古の熱帯雨林近くに移り住んでから、大画面に熱帯雨林を描くように。彼の風景画は、一見リアルだが実際にはありえない世界だ。人の顔をさまざまな角度から描いたピカソのように、風景をいろいろな角度から捉え、3次元的な絵にする。画面の端かららせん状に描いて少しずつ風景を広げていくのが彼のやり方だ。湖に夜空と木々が映っている。木と水に映った木はつながっている。目が森の中を巡る風になって描いたような作品だ。大作を準備する段階のデッサンや抽象的な水彩に制作の過程が垣間見える。初期の動物画やパリジャンを描いたリトグラフもあり、この作家の多彩さがわかる。(羽)
3/20まで。月〜金 9 h-17h 無料


オーストラリア大使館

Adresse : 4 rue Jean Rey, 75015 Paris
(パリ日本文化会館向い)