ノンストップ営業でいつでも気軽に。
エンパナーダといえば、パンまたはパイ生地に様々な具を詰め込んでオーブンで焼くか、揚げたもので、スペイン語、ポルトガル語圏諸国で幅広く食されている。国によって、生地や形状に少々の違いはあるけれど、どの国でも、パーティーの前菜に華やかに盛られることもあれば、路上の屋台で市民を喜ばせたりと、身近に愛される軽食でもある。
モンマルトル、サクレクール寺院を背にユトリロの階段を降りた通りにある、ブルーの外観が愛らしいLa Porteñaは、アルゼンチンのエンパナーダを出すお店だ。こぢんまりした店内はセンスも良く、スタッフも親切で好感が持てる。
まずどうしても気になったのが、Chipachitosと呼ばれるミニチーズパン(6個入り4€)。もちもちの生地は昔日本で流行った、ブラジルのポン・デ・ケージョを思い出させる。肝心のエンパナーダは全6種類プラス日替わりが1種類でいずれも4€。私は挽き肉を野菜と煮込んだCarne、そしてトウモロコシとチーズのHumitaを選んだ。挽き肉はパサパサしていなくて、野菜の旨味がよくしみている。トウモロコシ、これはもう、お子様向け、と言いながら実は大人だって大好きな、ほっこり幸せの味だ。アルゼンチンの肉料理に必ず添えられる緑色のChimichurriソースが付いてくるのも嬉しい。
ちなみに12時~16時までのランチタイムの間なら、エンパナーダ2個に、アルゼンチンビールQuilmes、グラスワイン、ソフトドリンクから1つ選んで、さらにサラダと選べる自家製デザートまで付いて14€のセットもある。
日曜日も営業している上に、通常のランチタイムを外しちゃっても大丈夫。ノンストップ営業だから、15時でも16時でも遅めのランチが楽しめるし、飲みに出かける前の腹ごしらえにも使えるし、この場でアペロにしちゃうのもいい。本当に気の向くまま、自在に利用することができるので知っておくと絶対に便利なお店。(み)
La Porteña
Adresse : 3 rue Muller, 75018 ParisTEL : 01.7160.1451
アクセス : M° Château Rouge
12h-22h (金土 -24h) 無休