映写技師の一日。

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オヴニー職業シリーズ第13弾は「映写技師」。パリ第3大学内にある、大学シネマテックの映写技師、オリヴィエさんに話を聞いた。

1973年にパリ第1大学と第3大学共同で設立されたシネマテックで働くオリヴィエさんのもとには、制作会社や配給会社、コレクターなどからのフィルム保管の依頼が絶えない。近年のデジタル化でフィルムを取り扱うことができる技師が減少しているのだ。オリヴィエさんは、学生のための上映会を毎週催してフィルム映画の良さを次世代に伝え、世界各国から訪れる研修生たちに技術を教えている。彼自身、この大学の学生だった。卒業後、映写技師に必要な国家資格を取得し、この職業に就いて36年目というベテランだ。とはいえ、上映中いつなんどきハプニングが起こるかわからない。万全の準備、フィルム取り扱いの経験と知識を備えた技師によって、観客は映画の世界に没頭することができる。学生と監督など映画関係者の交流の場でもある上映会を切り盛りする無類の映画好きオリヴィエさんの、一日の仕事を追ってみた。(麻)

取材・構成・文:仲野麻紀

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