コブラ、半世紀前のニュー・ウェーヴ。 Cinquante ans après COBRA

“La verite sort de la bouche des enfants et des fous”


  “コブラ” が結成されたのは50年前の1948年11月8日。デンマーク、ベルギー、オランダのアーティストたちがパリから発信したこのムーヴメントの名は、それぞれの国の首都 (COpenhague, BRuxelles, Amsterdam) に由来する。オランダ学院で開催されているエクスポジションでは、コンスタント、コルネイユ、アペルや、ドートルモン、アレシンスキーなど多くのメンバーの作品を、前身となったグループ “レフレックス” と”シュールレアリスム・レヴォリュシオネール” 時代、 “コブラ” 時代、そして解散後と、時の経過と共に追うことができる。
 詩人と画家から成るこのグループは、ドートルモンの「その件は決着がついた」と題された宣言文で幕を開けた。物質世界の知的戯れのようになってしまったシュールレアリスムに批判の目を向け、それを新たに生き返らせようとした彼ら。意識の感知する限界を破って無意識の心の動きを表現しようとしたころ、シュールレアリストたちは20代だったが、それから30年後に改めてそれを問い直そうとしたのも20代のアーティストだ。”コブラ”がとぐろを巻いたのは、個人的、文化的境界線を取り払ったところ。ヨーロッパ以外の民俗文化や、子供、精神障害者の言葉や絵に、彼らは湧き出る泉のような純粋性を見い出したのだ。画家と詩人が共につくる画面の中で、言葉とヴィジュアルは歌い、踊り、目の前の世界は自由自在に、ナイーヴに綴られる。殻を破って生まれる鳥を見るような新鮮さだ。
 カテゴリーに収まることのないアートを目指していたこのグループを、理論的に支えていたドートルモンとヨルンが結核に罹ったため、たった3年で幕を閉じた “コブラ” というムーブメント。カテゴリーとなる前に見事に飛び散っていってしまった。

(仙)

*Institut Neerlandais:

121 rue de Lille 7e 01. 5359. 1240

10/25迄 (13h – 19h 月休)

*Cobra 50周年を記念したその他の Expo

11/8 – 12/9 : Maison du Danemark (142 av. des Champs-Elysees 8e)

12/4 – 2/14 : Centre Wallonie – Bruxelles (7 rue de Venise 4e)

「ねぎ」に見られるデジタル若者文化


最近、一部の若者たちの間で話題になっている CD-Rom がある。その名も「ねぎ」!  このヘンテコな名前の CD-Rom の正体は、”デジタル・コミック・マガジン”、つまり「エレキ漫画」だ。ここ「ねぎ」は、ちょっとヘンで面白いものに敏感な、ユニークなものを創る若きクリエーターが集まる場所となりつつあるようだ。すでに著名なアーティストから全く無名の新人まで、面白ければ発表のチャンスが与えられる。
 収録作家には、「明和電気」というオリジナル楽器を発明する兄弟二人組のグループや、ぽぽころー誌(仏)でも活躍していた漫画家・友川ミミヨなど、ジャンルを越えて若手アーティストのデジタル作品が楽しめる。
 この一見ばかばかしい内容のエレキ漫画は、新たなニューメディアとマンガの融合という、実は世紀末に生まれた絶妙なるコンビネーションなのだ。まさに、「ねぎにかも」の組み合わせである。実際「ねぎ」のホームページは「かも」だったりする!(www.apjapan.co.jp/kamo)   
 この「ねぎ」をキーワードに集まってきている若い作家さんたちのURLも紹介。(www.apjapan.co.jp/kamo/nakama.html)
 現代日本人のデジタル若者文化を覗いてみよう。

  (ア)


 

●バスチーユのアトリエ開放週間
10/8~12(14h-20h) : 28 rue du Faubourg-St-Antoine 11eにて案内書を入手できる。


● Allen JONES
英国ポップアート作家の一人。10/17迄
Galerie P.Trigano : 4bis rue des Beaux-Arts 6e (水~土 14h30 – 18h30)


● Pierre WEMAERE (1913 – ) <回顧展>
むしろ北欧で有名なフランス画家。原色とトーンが生み出す力強い作品。10/18迄
Couvent des Cordeliers : 15 rue de l’Ecole de Medecine 6e (月休)


● Vincent CORPET <近作>
意表をつく動物や人体を錯綜させた大作7点他、小品。10/21迄 
Galerie D.Templon : 30 rue Beaubourg 3e


● Constant Permeke (1886 – 1952)
ベルギーのフランドル表現主義画家。風景絵画から晩年の彫刻までを追う回顧展。
11/1迄 パリ市庁舎 (Salle St-Jean)


● TAL-COAT (1905 -1985)
1927~85年のクレヨン、水彩画等約50点他、油彩・彫刻も。11/5迄
Galerie Berthet-Aittouares : 29 rue de Seine 6e (11h – 13h/14h30 – 19h 日月休)


● Jean BAZAINE <コラージュ>
ブルターニュの波と岩を白・黒・灰色のコラージュとモザイクで表現。11/14迄 Galerie Louis Carr;: 10 av de Messine 8e
●現代日本人作家展 <Donai yanen>
既成のアートをはねつける、主に関西出の若手作家36名。広島・終戦・神戸震災・オウム等、日本の過去・現在・未来をテーマにした作品も。11/15迄 (月休)
国立美術高等学校 :13 Quai Malaquais 6e


● Jean GORIN (1899-1981)
モンドリアンに師事し、新造形主義を経てレリーフ絵画までの作品。11/14迄
Galerie Laumiere:17 rue du Parc Royal 3e


● Pierre ALECHINSKY <回顧展>
1927年ブリュッセルに生れ、49年COBRAに参加、51年パリに移住。初期版画シリーズから最近の油絵まで110点。11/22迄 Jeu de Paume :Pl. de la Concorde (月火休)


● DUFY/ POIRET <モード・デッサン>
今世紀初頭のデザイナー、ポワレのためにデュフィが描いた水彩画。11/27迄
Galerie G.Laffaille : 4 av de Messine 8e


●縄文展
土器・土偶116点を展示。11/28迄(日月休)
日本文化会館 : 101bis Quai Branly 15e


●アフリカ・アジア・オセアニアの盾
部族を表わす形と模様。11/28迄(日月休) ビスマルク財団 : 34 av de New York 16e


●ティントレット展 (1518 – 1594)
油絵14点とデッサンを展示。10/2~12/13
5区区役所 : 21 Place du Pantheon (日休)


●ミレー / ゴッホ展
ミレーに心酔したゴッホの作品にはミレーの構図を模したものが多い。2人の作品を比較しゴッホを見直す。1/3迄 日本語オーディオガイド(30F)。オルセー(月休)


●ギュスターヴ・モロー (1826 – 1898)
神秘的幻想的な作品で有名であるだけでなく、美術教授として門下からルオー、マティスらを出したモローの死後百年記念回顧展。約200点。10/2~1/4 迄
グランパレ(火休)