Melon
メロンはインドあるいはアフリカ原産で紀元前から食べられてきた。当初は小さく甘みも薄く、古代ギリシャやイタリアでは塩を振って食べていたらしい。品種改良で甘さが増し、フランスには15世紀くらいにイタリアから伝わり、ロワール川沿いで栽培されるように。日本でメロンといえばマスクメロンmelon brodéだけれど、フランスではムロン・シャランテmelon charentaisという品種がほとんど。最近は、スペイン産の黄色く楕円形のmelon canariも多い。身は白っぽくジューシー。6月から8月が旬で繊維質、ビタミンAやCにも富んだ健康食材。
Pêche, nectarine, brugnon
7月の八百屋の店頭が華やかなのは、モモとその仲間たちが置いてあるから。モモには白桃pêche blancheと黄桃pêche jauneがあるけれど、白桃の方が香り高く繊細な味わい。傷みやすいので、慎重に家に持ち帰りたい。黄桃は甘味に富み、熱にも強いので砂糖煮にしたり、タルトに。ネクタリンもブリュニョン(桃の一種)もつるりとした薄皮で、皮ごとかじりたい。ネクタリンは身が黄色いものが多く酸味が少ない。身と種子が簡単に離れて食べやすい。ブリュニョンは白い身が多く、白桃には負けるけれど、なかなか上品な味わいでフルーツサラダに入れるといい。
1 2