マルセル・プルーストの1908年の手稿が発見され4月1日ガリマール社から出版された。50年以上にわたり所在が不明だったが、プルースト専門家ベルナール・ド・ファロワ氏が2018年に亡くなった後、氏が所有していたことが判明。母親をなくして数年間、筆をとらなかったプルーストが書き始めた『失われた時をもとめて』の貴重な草稿で、現在はフランス国立図書館に保存されているという。
ノルマンディー地方の避暑地カブールには「La Villa du Temps retrouvé 見いだされた時」館がオープンする(4/16の予定が延期に)。プルーストの友人家族の館を修復し、国有備品保管庁(Mobilier National)の家具調度品、美術館や国立図書館から美術品や稀少本を借りて配置(定期的に入れ替え)。1907〜14年プルーストがこの町に避暑に来ていた頃の様子、作品中で表した雰囲気を彷彿とさせる場所で展示、音楽、香りなどとともに来館者をベルエポックへと誘う。
La Villa du Temps retrouvé
Adresse : 15 av.du Président R. Poincaré, 14390 CabourgURL : http://www.cabourg.fr
パリ、サン・ラザール駅から電車で3時間〜3時間半ほど。乗り換えあり。