Quatre-quarts au chocolat
公園でピクニックするのが気持ちいいシーズンになってきた。そんなとき便利なデザートというかおやつは、やっぱりカトル・カールだろう。子どもたちの大好物だし、作るのも簡単だし、切り分けさえすれば手づかみでパクつくことができる。1/4が四つというおもしろい名前は、バター、小麦粉、砂糖、卵という4材料が同量ずつ入るから。今回は、子どもたちがもっと喜ぶようにチョコレート入りです。
まずそれぞれの材料をきちんと量る。バターは皿にとって小さく切り分け、室温に置いてポマード状にするのだが、時間がなかったら電子レンジを解凍モードに合わせて20数えればいい。次にチョコレートを細かくくだいてから小鍋にとって湯せんにかけて溶かす。その際スプーンで混ぜ合わせたりするとまた固まったりするので、小鍋を絶えずゆすりながらの作業だ。小麦粉にベーキングパウダーlevure chimique 1袋(11g)と塩一つまみを加えて混ぜる。卵は黄身と白身に分けておく。
このへんでオーブンの目盛りを160度に合わせて点火。
大きめのボウルに卵黄と砂糖を入れ、泡立て器で勢いよく全体が白っぽくなるまで混ぜ合わせる。柔らかくなったバターを混ぜ入れたら、小麦粉とベーキングパウダーのミックスを少量ずつ、そして溶かしておいたチョコレートも混ぜ入れる。次に、塩少々を加えて固く泡立てた卵白を加えるのだが、へらを大きく動かしながら静かに混ぜ合わせていき、全体が均一でなめらかになれば準備完了だ。バターを塗っておいたパウンドケーキ型(Cake用の型)に流し入れ、熱くなっているオーブンに入れる。
35分ほどたったらペティナイフを差し込んでみて、それが濡れていなかったら焼き上がり。それ以上焼くとパサパサしてしまう。まだならもう5分ちょっと火を通す。8分ほど待って、網台を当ててひっくり返せば、みごとに型からはずれるだろう。冷ましてから味わう。デザートというより、紅茶と一緒にティータイムにどうぞ。(真)
6〜8人分:卵3個、小麦粉180g、べーキングパウダー1袋、砂糖180g、バター180g+10g(型に塗る分)、チョコレート180g、塩少々。
Quatre-quarts aux pommes
洋ナシやバナナ入りのカトル・カールも評判がいいが、リンゴ入りは、カトル・カールの優しい風味と、口の中で溶けるようなリンゴの甘酸っぱさがいいコンビ。リンゴ2、3個は、皮をむいて四つに切り分けて芯をとり、7ミリほどの厚さに切り、リンゴの蒸留酒カルバドス大さじ3杯に30分ほど漬けておく。バターを塗ったケーク型の底にバニラ砂糖1袋を振り、リンゴ1/3を並べる。その上に、いつものごとく用意したカトル・カールの種の半量を詰める。残りのリンゴを並べ、シナモンパウダー少々を振りかけ、それを残りの種で覆って、あとは今回のレシピのごとく焼くだけだ。