八百屋にトピナンブールtopinambourと呼ばれるキクイモが出回っている。以前と比べると、大きめになり形もいびつでないから下準備が簡単だ。「エルサレムアーティチョーク」ともいわれるように、どこかアーティチョークを思わせる味わいがうれしい。あんかけにしてみよう。 キクイモの皮をむいてから、くしがさっと通るようになるまで丸ごとゆでる。ゆでるといっても薄味をつけたいので、塩少々、砂糖少々入りのだしを使いたい。ゆでている間にあんを用意する。小鍋にだしをとり、片栗粉(またはコーンスターチmaïzena)、しょう油、砂糖を入れてよく混ぜ、弱火にかけ、とろみがつくまで木のへらなどでかき混ぜる。一人分の器にキクイモを盛り、熱々のあんをかければでき上がり。好みではおろしショウガをのせてもいいだろう。
素揚げもおすすめ。皮をむいてから縦に3ミリくらいの厚さに切り、酢水にしばらくさらす。水気をしっかりとふきとる。これを中くらいの温度で、しっかりキツネ色になってカリッとするまで揚げ、塩を振りかける。ビールのおつまみに最高。(真)
あん:だし1カップ、片栗粉/コーンスターチ大さじ2杯、しょう油大さじ3杯、砂糖大さじ2杯