この街の、もうひとつの大きな楽しみといえばグルメ。土地が肥沃なペリゴールは、歴史的にガストロノミーの街だ。フランス料理に欠かせないトリュフ、そしてフォアグラは特に有名。毎年11月になると、旧市街の広場には 「マルシェ・オ・グラ」というフォアグラ専門の市場が立ち、全国からプロが集う。街のカフェやレストランでは1年を通して、フォアグラはもちろん、鴨肉のさまざまな部位を使った料理を心ゆくまで味わえる。
毎週水土の朝に開かれる、クロートル広場のマルシェは必ず訪れたい。このマルシェ、なんと800年も続く歴史あるもの。夏のお楽しみは、真っ赤に熟したイチゴ、クルミのお菓子、アペリティフにぴったりの地元のチーズや鴨のパテなどなど。美味しいお宝を探し終えたらマルシェの中のカフェで一服しよう。陽気なペリグーっ子たちが笑顔で迎えてくれるはずだ。
あわせてお読みください。☞ ペリグー、歴史と美食の休日。〈その1:歴史散策編〉
ここだけの贅沢、を満喫。
ペリグーに来たなら、これ食べよう!。
ペリグーでは、まず名物のフォアグラとトリュフを押さえたい。冬場には専門のマルシェが開かれるが、それ以外の時期にもパテや瓶詰めの形で売られているので、ご心配なく。トリュフ入りのフォアグラパテ 「メダイヨン・トリュフェ」は、別名 「ペリグーのパテ」とも呼ばれる。屋内マルシェのマルシェ・コデルクとその前の広場のマルシェは、毎日午前中に開かれており、お土産探しに便利。水土の朝には、他にもいくつかの屋外マルシェが立つので、マルシェ巡りをしても楽しい。くるみのヌガー「ヌガーノワ」、いちごのシロップ、くるみのリキュールを使って熟成させたチーズ 「トラップ・デシュルニャック」など、美食の地ならではの美味しさを探そう。
ペリグーのマルシェ
Place de Coderc(コデルク広場)とCodercホール、毎朝7h-13h(夏は-14h)
Place de la Clautre (クロートル広場)。 水・土 7h-13h (夏は-13h30)
おすすめのチョコレート店
Hervé Robin エルヴェ・ロバン
カカオ豆からチョコレートを作る 「ビーン・トゥー ・バー」を実践する貴重な店。店主のエルヴェさんは、パリ「メゾン・ド・ショコラ」でシェフを務めた経験を持ち、現在は息子のマチューさんと店を守る。新鮮で香りのいいショコラは必食。
店:11 rue Salinière 24000 Périgueux
火〜土10h-19h. 水と土は9h-。Tél : 05.5308.1559
アトリエ: 1 avenue du 19 mars 1962 24660 Sanilhac
火〜土 9h-19h。Tél : 05.5345.7834
おすすめレストラン
Capélo カペロ
カジュアルな鴨料理専門店。コースの 「ムニュ・トゥ・カナール」は、前菜もメインも鴨料理で、鴨好きにはたまらない。しかも、デザートまで付いて35ユーロとリーズナブル。新鮮な肉だからできる「鴨のタルタル」は軽い食感。アジアっぽい風味が、ノスタルジーを感じさせる。
1 pl Louis Magne 24000 Périgueux
Tél : 05.4745.8096
日休、火水は昼のみ。他は昼と夜。
www.restaurant-capelo-perigueux.fr
Le Pétrocore ル・ペトロコール
ペリゴール料理をガストロミックに、をキーワードに昨年8月オープン。シェフのマロ・トゥアルさんは、パリなど各地の名店で経験を積んだ。旬の地元食材をふんだんに使い、昼はリーズナブルなランチを、夜はフォアグラなど高級食材も組み合わせ、リッチなディナーを提供。
15 rue Eguillerie 24000 Périgueux
Tél : 07.6025.3847
月火休、水は夜のみ19h- 21h。他の日は12h-14h/19h-21h30。
www.restaurant-lepetrocore.fr/
Chez Fred シェ・フレッド
サン・フロン大聖堂の目の前にあるカフェ・レストラン。立地の良さだけでなく、ボリュームのよさも人気で、観光客だけでなく、地元の人々でいつも混み合う。「ペリグー風サラダ」は、フォアグラ、鴨のもも肉と砂肝のコンフィ、鴨の燻製、くるみ、ロカマドゥール (チーズ)入り。
11/13 rue Denfert Rochereau 24000 Périgueux
Tél : 09.8074.1032
月休、日は9h-14h。 他の日は9h-22h。
FBはこちら
L’Epicurien レピキュリアン
熟成牛肉がスペシャリテのガストロミックレストラン。9時間かけてていねいに柔らかく煮込まれたスリ・ダニョー(仔羊のすね肉)は、味わい深くソースも絶品。前菜には、フォアグラやペリゴールのエスカルゴを。ほどよく熟成されたチーズは、ワゴンでサービスされる。
11 rue du Conseil 24000 Périgueux
Tél : 05.5309.8804
水日休、12h-14h/19h30-22h
www.lepicurien-restaurant.fr/
◉パリからの行き方と観光局
パリ・オーステルリッツ駅からPérigueuxまではLimogesかBordeauxで乗り換えで3時間半〜4時間半。
SNCF(フランス国鉄)のサイト
◉ペリグー観光局
Destination Périgueux – Office de Tourisme de la ville de Périgueux :
9bis Pl. du Coderc
24000 Périgueux
月〜土:9h30(火は10h30-)18h30
日:10-17h
以上は9/25まで。それ以外の期間はサイトで確認。
Tél : 05 5353.1063
取材・文 吉田恵理子
協力 Destination Périgueux ・ ペリグー市観光局