“Partez!” イダルゴ=パリ市長のかけ声で、50人ほどの子どもが「キャーッ」と歓声をあげながら、水に飛び込んだ。今朝、ヴィレット貯水池の水浴場が、イダルゴ市長と19区の区長の立会いのもと、公式に「水開き」された。
サンマルタン運河とウルク運河との間にあるヴィレット貯水池に、40センチ、1.2メートル、2メートルと、深さが違う3つのプールが浮かべ、子どもから大人まで楽しめるようにした。デッキチェア、ヤシの木が置かれたプールサイドには、水着で寝そべる人、日光浴しつつ読書する人たちの姿。更衣室、シャワーも並ぶ立派な水浴場だ。
パリ市は「Nager à Paris/パリで泳ぐ」計画を進めている。2024年のオリンピック開催(9月13〜16日リマでのIOC総会で最終決定)までに、パリ市内の運河、湖、セーヌ川などで泳げるようにする計画で、その第一段階がこの水浴場だ。
水質は、年々向上しているとのこと。ヴィレット貯水池は、マルヌ川とウルク運河が水源となっているが、毎日、3回の水質検査も行われ、周辺で異常が発見されれば、その水がプールに流れ着く前に施設を閉めるという。
セーヌ河岸の「パリ・プラージュ」は今年で16年目。24時間ずっと水際で涼むことができる、パリ残留組にとってはありがたい場所だ。今年は左岸の、ソルフェリーノ橋からアレクサンドル2世橋の間も、プラージュ化されている。
La Baignade au bassin de la Villette : 9月3日まで。毎日、11h〜21h。無料。