Nous tenons à remercier leCRT Côte d’Azur France Tourisme et l’ensemble des personnes qui nous ont accueillis chaleureusement durant notre voyage 構成・編集部 / 文・羽生のり子
ビオットでもうひとつ見るべきもがガラス工芸だ。レジェ美術館と旧市街の間あたりに「ビオット・ガラス工房 La Verrerie de Biot」 があり、吹きガラスで食器類を製造している。工房で吹きガラスの制作現場を見学でき、そこで作られたガラス製品が買えるから、そこでのショッピングの時間もとっておきたい。厚めのガラスに気泡が入ったガラスがビオットのガラスの特徴で、形もシンプルで美しく、重宝しそうなものばかり。ビオットでガラス製造が始まったのは1950年代とそう古くはないが、この工房を創設した陶芸家(ビオット市長を10年間務めたこともある)エンジニアのエロワ・モノとその妻のもとでガラス工芸家が育てられ、用途あるものではなく、塑像作品も多く創られ工房の一角に展示されている。
工房の向かいにはガラスで創られた前衛的作品が展示される「国際ガラス・ギャラリー La Galerie Internationale du Verre」もある。ガラス芸術に特化したギャラリーはフランスでも希少だが、1977年からほぼ半世紀にわたってガラス作品を創るアーティストを応援してきたセルジュ・レシャチンスキーのこのギャラリーでは、毎年7月に新しい展覧会が開催され、1年間見ることができる。ガラスを使った塑像作品を多数まとめて見る機会は少ないが、ひとまわりするだけで、ガラスの可能性の豊かさに驚かされるだろう。ビオットはこれからますます「ガラスの町」としての知名度が上がりそうだ。
国際ガラス・ギャラリー。
La Verrerie de Biot ビオット・ガラス工房 : 5 Chemin Combes, Biot Tél : 04 93 65 03 00 www.verreriebiot.com
La Galerie Internationale du Verre 国際ガラスギャラリー: 5 Chemin Combes, Biot Tél : 04 93 65 03 00 www.galerieduverre.com