Ouvrir la marche
1983 – 2023 : 40 ans de lutte contre le racisme
40年間のレイシズムとの闘い
「人種差別に反対し、平等を求める行進 Marche pour l’égalité et contre le racisme」、通称「ブール*の行進(la marche des beurs)」 から今年で40年になる。マグレブ移民2世の若者たちが、差別をなくすことを呼びかけマルセイユからパリまで歩いたもので、フランスのマグレブ系移民による差別反対運動の歴史的な出来事だ。
これを記念して、11月10日から12日、パリのポンピドゥ・センターでイベントが開催される。この行進を提案した人、歩いた人、研究者、アーティストら、また、当時を知らないパーソナリティーもトークに参加する。映画上映、音楽などを通じて、この40年間の差別との闘いをたどり、今日の社会の差別を考える3日間。
*ブール beur : アラブarabeの逆さ言葉。フランスのアラブ人だが、それも旧植民地のマグレブ諸国(チュニジア、モロッコ、アルジェリア)からの移民2世、3世をさす。
歴史的な行進
50年代末期、フランスの高度経済成長のさなか、工場や建設現場の労働力として雇われ、越境してきた多くのマグレブ人たち。大都市の郊外に建てられた大型団地に入居し、妻子を郷から呼び寄せるが、70年代になると工場が海外に移転、職を失って社会から阻害される人々が増えてゆく。差別によって職を得ることが難しい移民2世たち(ブール)と警察との衝突で、命を落とす若者が後を絶たなかった。
リヨン郊外マンゲット団地で起こった警察によるブール殺害を機に、1983年10月15日、ブールたち12人ほどがマルセイユからおよそ120kmの徒歩の旅に出た。途上、ほぼ50ヵ所の町を経由し、そこの住人たちとの交流をもちながらパリをめざした。行進の最中に再びアルジェリア人男性が電車内で殺害される事件が起き、全国各地から人々が歩きだした。パリに到着した時は、60万人ほどに増えていた。ミッテラン大統領は、行進の代表者を大統領官邸に招いた。
11月10日(金)
オープニング講演会:19h − 21h
登壇者:ロカヤ・ディアロ(記者)、トゥミ・ジャイジャ(ブールの行進提唱者), クリスチャン・ドローム神父(ブールの行進提唱者)ほかによるパネルディスカッション。
11月11日(土) (場所 Niveau -1, Grande salle)
15h − 19h : 講演会
19h − 20h : Kiffe ta race | パブリックと共にポッドキャスト収録
20h15:ヒップホップ : ヒップホップ
21h:DJバトル 仏ヒップホップ界を代表する促進SidneyとDee Nastyが登壇
11月12日(日)
14h30 − 17h:講演会
17h:”Raï is not dead” ライを聴く
Centre Pompidou - Forum Grande salle
Adresse : Place Georges-Pompidou, 75004 Paris , Franceアクセス : Hôtel de Ville / Rambuteau / RER Châtelet-Les_Halles
URL : https://wwwcentrepompidou.fr
入場無料、予約不要。