
ガンゲット(guinguette)とは、ルノワールの絵画に見られるような、ワインを飲んだり、ダンスを踊ったりして休日を楽しむ川沿いのバーレストランのこと。店内に入るとすぐ目に止まるカウンター横のジャック・タチ監督の映画『Jour de fête(のんき大将脱線の巻)』の特大ポスター、他にも古いポスターが壁一面に掲げられた部屋があったり、アコーデオンをバックに3拍子のリズムにのせて優しく歌う、ブールヴィルのシャンソンを思い起こさせる店名といい、雰囲気づくりは抜群だ。
まず試したいのは、日替わりのランチメニュー。前菜とメイン、またはメインとデザートで18.50€。本日前菜は、オゼイユ(スイバ)風味のウフ・パルフェ(温泉卵の一種)。燻製ベーコンも添えられていて、軽くてバランスがいい。店の雰囲気に合わせて選んだプロヴァンス地方のロゼ(グラス5€)とも相性がいい。
メインはウサギのモモ肉のトマト煮という選択もあったが、プロヴァンス風野菜のポワレを添えたサバを選んで正解だった。サバの半身のフィレにたっぷり粒マスタードのソースが掛かっていて食欲をそそる。野菜のポワレは、絹さや、グリンピースと小さめのアーティチョークの芯という、普段あまり食べる機会の少ない野菜で気分も上がる。
本日のデザートはフルーツのクランブルだったが、もう満腹だったのでパス。ただし、隣のテーブルでは、食べたいだけよそってくれるというムースオショコラを皿に山盛りもらって盛り上がっていたので、これは次回に挑戦するつもり。(里)






le petit bal perdu
Adresse : 32 rue Tournefort, 75005 ParisTEL : 01.4707.7247
アクセス : M° Censier-Daubenton / Place Monge
毎日 8h-02h (cuisine : 12h-15h30 /19h-23h30) 無休。8月も営業。
