1年半ほど前にテレビで見た、エイミー・ワインハウスの『You Know I’m No Good』を、ギターを弾きながら歌う若い歌手…感情過多に陥らず、この名曲のハートを掴んでいる。それがジェインだった。
『Zanaka(マダガスカル語で「子供」)』は初アルバムとは思えないレベルの高さ。『Come』、『Lil Mama』、『Makeba』…どれをとってもメランコリーを素直に盛り込んだ歌詞もいいし、それがフレンチポップス特有のささやき声でも力んだ熱唱でもなく、ナチュラルな抑揚ある声で歌われていく。父親の転勤でコンゴ、ドバイ、アブダビと転々とする間にドラムスやアラブの打楽器を学んだというリズム感!レゲエやエレクトロをとり入れたギタリスト、ヨデリスのアレンジも抜群。Victoire de Musiqueで最優秀女性歌手賞を得たのも当然。プロモビデオのセンスといい、第2のストロマエはジェイン!(真)
*4月20日、Printemps de Bourgesフェスティバルに出演する。