シルク・ディヴェール劇場のすぐ隣のワインビストロ。メニューには、前菜、メイン、シェアしやすい料理を〈en attendant〉と分けて書いてあるが、ワインのお供にお腹や懐具合に合わせて自由に頼めるのがいい。友人と3人、思いつくままに燻製カモ(11€)、カモの麻婆豆腐風(13€)、アスパラガスの天ぷら、牛肉のタルタル(各14€)、トリュフ風味のクロックムッシュー(20€)と頼んでみる。無国籍っぽい料理が並ぶが、どれもワインに合うものばかり。ワインはアルデッシュの赤(30€)を頼んでみる。柔らかなタンニンの自然派ワインで優しいサクランボの香り。特に気に入ったのが、燻製カモと添えられたミント風味のバター。アスパラの天ぷらは、衣自体も味があっておいしく、パプリカ味のマヨネーズにつけてもいい。タルタルは今が旬の行者ニンニク入りで、新鮮で味わい深い。隣のテーブルの4人が4人とも頼んでいる人気メニューのクロックムッシューは、夏トリュフのスライスがしっかり載っていて香り高く、シェアするよりも独り占めしたい気持ちがわかるおいしさだった。
近頃評判のビストロらしく、夜は賑やかで土日も開いているのが素晴らしい。さらにはランチのコスパの高さ
にも脱帽です。前菜とメイン、またはメインとデザートで18€、3品だと23€。前菜が5-7€、メインが13€、デザートが5€とアラカルトのほぼ半額ながら、サバの前菜には豚の頬肉のベーコン〈グアンチャーレ〉の薄切りが載っていたり、牛肉ハラミのステーキは、燻製風味で丸のままの小ぶりなブロッコリーとニンジンがついていたりと、クオリティの高さに驚くはず。昼は割に空いているが、夜は7時半までに到着するか、予約したほうが無難。(里)
Goguette
Adresse : 108 rue Amelot, 75011 ParisTEL : 09.5474.1636
アクセス : M° Filles du Calvaire
月~金12h-14h/19h-22h30 土日19h-22h30