ポップスの調べで、カジュアルにシャンパーニュ。
Les Grands Vins de France
ウィンドーがまず目を引く。シャンパーニュのボトルを開ける刀、キャスター付きボトル運搬ケース…。プロ向けの道具店かと思いきや、店内にはシャンパーニュのフタ蒐集アルバム、絵葉書やキーホルダー、マグネットなどの土産品も。70〜80´sポップスが流れていて、踊りだす常連さんもいる、観光客でも居心地よく楽しい店だが、常連にはシャンパーニュ関係者も多いようだ。
この店の「試飲パレット」は遊び感覚でシャンパーニュの基礎に触れられる。シャンパーニュを造るのに使うブドウ3品種の、ブレンドの配分が違うものを6パターン、小さいグラスで試せるのだ。白ブドウのシャルドネ(C)、黒ブドウのピノ・ノワール(PN)、ピノ・ムニエ(PM)の配分が、①シャルドネ100%、②ピノ・ムニエの割合大(例:PM75%/PN10%/C15%)、③ピノ・ノワールの割合大、④3品種均等、⑤赤ワインを混入したロゼ、⑥ロゼ・セニエ(白の果汁に黒ブドウの皮や種を漬け込んで色をだしたもの)。6種類の説明書きには「チーズやシャルキュトリーと合う、とか、結婚式などイベントに、などと添えてある。
試飲して気に入ったものがあれば地下へ。そこには小規模生産者50軒のものをメインに500種類のシャンパーニュが揃う大きなカーヴがあるのだ。
Les Grands Vins de France :
6 rue Flodoard – 51200 Epernay
Tél:03 26 54 23 11
月〜木:10h-19h30、金・土:10h-20h、日:10h-19h
エペルネーの、あの塔”に、登ってみよう!
Champagne de Castellane
カステラーヌ社のタワーはこの町のランドマーク。貯水塔と広告塔を兼ねて造られたもので、見学ツアーに参加すれば登ることができる。らせん階段を展望フロアまで上がると、ぶどう畑の丘陵が見渡せ、蛇行するマルヌ川、線路や鉄道の駅が眼下に見える。カステラーヌ社の建物は、エペルネー駅と直結するよう1895年に建造された。カーヴ見学の最後に行く、ボトル出荷を準備する部屋の扉を開けば、貨物列車のホームに出られるようになっている(今はトラック輸送)。
カーヴ内博物館ではシャンパーニュの製造過程で発生するガスがボトルを破裂させないようにする工夫、破裂しても酒をムダにしない方法、澱(おり)をボトルの口に集めるための様々な工夫など3世紀にわたる試行錯誤の数々を紹介。多くの人々の努力の末に、今、おいしいお酒が飲めることに感謝!同社が顧客のために作成した7千枚のラベルを保管する美しいキャビネットもある。
Champagne de Castellane :
63 av. de Champagne 51200 Epernay
Tél : 03.2651.1919/ visites@castellane.com)
www.castellane.com/fr/
カーヴ(博物館)見学1時間+試飲1杯:20€
カーヴ(博物館)+タワー=1時間半+試飲2杯:30€
ラベルのキャビネットVisite patrimonialeは全予約制 (50€/1人)1時間半。一回に4人まで。試飲はグラス2杯。
エペルネーの人たちに、シャンパーニュの原体験、思い出(その他)を聞きました!
「18歳の誕生日をシャンパーニュでお祝いして、初めて酔いました。シャンパーニュの最初の思い出です!」リュシーさん
「末の息子はシャンパーニュで “洗礼”しました。教会でなくカフェで。代母さんが、シャンパーニュに指をひたして、その指を息子の口に。いい思い出です。」ミシェルさん
「小さい頃、大手シャンパーニュ会社のブドウ畑で働く父が、収穫のときにはしぼりたての果汁を飲ませてくれた。それがおいしかった!」 シャルレーヌさん
「エペルネーの、コート・デ・ブラン(白の丘陵 Côte des Blancs:白ブドウのシャルドネーを生産する地域)で生まれ育っただからか、白ブドウのみのブラン・ド・ブランが一番好きです。
「Pol Roger のシャンパーニュが大好きだった恩師の旦那さんのお葬式で、Pol Rogerをひたすら飲んで彼を讃えました。
悲しくもいいセレモニーでした。シャンパーニュの最高の思い出です。」バー勤務、カトリーヌさん。
◆パリからエペルネーへの行き方
パリ東駅から直通で1h20。乗り換えで2時間ほど。
◆ エペルネー観光局
Office de Tourisme Epernay en Champagne
7 av.de Champagne 51200 Epernay
Tél : 03.2653.3300
www.epernay-tourisme.com