マダム・キミのシルバーラウンジ:7月1日号 2016-07-13 シルバーラウンジ 0連載コラム N子さん(60代後半)はミッション系学校のあと、大学は仏語科卒。外資系会社に勤務。当時勤務関係で出会ったフランス人のM氏の帰国に合わせ渡仏し結婚する。息子2人。ご主人は数年前に病死、今は南仏の町で週に1回は孫2人の面倒をみながら翻訳の仕事などをしている。 ご夫婦で長い間、海外の教 [...]
La petite épicerie espagnole|夏だ!タパスだ!スペイン食材の小さな隠れ家。 2016-07-09 専門店 0 一見ケーキ屋さんかサロン・ド・テのような外観だが、店名のとおりここは「スペイン食材店」。小さな店内は厳選されたハム類、チーズ類、缶詰、オリーブオイル、ワインなどが整然と並んでいて、天井からは、待ってましたの生ハムが脚丸ごとの状態でぶら下がっている。とりあえず、この2つを試さずに [...]
ウサギのレバーを使って、自家製テリーヌに挑戦してみよう。 2016-07-05 肉料理 0 Terrine de foie de lapin パーティー用に鳥肉屋でウサギを丸ごと二つ買ったら、お店の人が「おまけです!」とウサギのレバーをたっぷり包んでくれた。この量ならテリーヌが作れそうだな、と肉屋に行き、chair à saucisseという豚のひき肉も500グラム買い [...]
クルジェットとゆでエビの ゴマ和え 2016-06-22 野菜料理 0 クルジェットが出回っている。値段も安く、いろんな料理に使える素敵な夏野菜だ。芯にある種の部分が発達していない、なるべく小ぶりのものを買ってきて、和風に調理してみよう。 一番のおすすめはテンプラ。7ミリほどの厚さに斜に切ってから、衣をつけて揚げるのだが、天つゆよりは、さっと塩の華 [...]
夏が近づくと食べたくなる、メロンとゆでエビのサラダ。 2016-06-21 野菜料理 0 5月後半は雨続きだったけれど、この号が出るころは、夏を思わせる暑さがやってきているに違いないと願いながら、だんだんおいしくなってきているメロンを使った前菜を2品作ってみよう。どちらにも、へたの周囲にひびが入っていたり、鼻を近づけるとメロンらしい匂いがする熟したものがほしいが、信 [...]
料理はコミュニケーションの手段。 2016-06-20 日本人シェフ 0 守江慶智さん(35歳) 「不器用な自分でも料理なら」と16歳で料理人を目指した守江さん。でも不器用な人に料理人という職業は合っているとも言う。守江さん自身が「複雑」だと評する彼の料理は色とりどりで、様々な風味が散りばめられている。話を伺いながら、あの料理には守江さんという「人」が [...]
低めの温度でゆっくり焼き上げた子羊肉、その柔らかさは格別だ。 2016-06-08 肉料理 0 前号のレストランコーナーで紹介した「Bøti」で大いに気に入った、オーブンを使って低温で時間をかけて焼いた子羊肉料理、日曜に友人たちが来ることになったので、勇気を出して挑戦してみた。 1キロ半の子羊のもも肉を買ってきた。まずマリナードを用意する。もも肉がおさまる大きさのオーブン [...]
マダム・キミのシルバーラウンジ:6月1日号 2016-06-07 シルバーラウンジ 0連載コラム S 子さん(69)は、昨年12月、ご主人(81)を亡くし、 想像もしなかった未亡人の生活を送っている。ご主人は長崎に生まれ少年時代の思い出を胸に秘めて暮らしてきた。36歳のとき画家である彼はシベリア鉄道で70年に渡仏。S子さんは兵庫県で銀行員だった。28歳のとき、彼が個展のために [...]
クルヴェット・グリーズの 茶わん蒸し 2016-05-24 魚料理 0連載コラム#RestezChezVous どこの魚屋にもクルヴェット・グリーズcrevettes grisesというちょっと灰色がかった小エビを売っている。これは、英仏海峡でとれたもので、そのままレモンをかければ素敵なおつまみ。この小エビが特産のベルギー北部の港町オステンドでは、むき身にしてからクリームコロッケにする。 [...]
料理はお客さんに喜んでもらうもの。 2016-05-23 日本人シェフ 0 青木誠さん(47歳) 「フランス料理ってとてもいい音がするんです」という青木さんは、静かな鮨屋で働く父親の姿を幼い頃から見て育った。銀座から京都、そして紀尾井町から再び銀座で鮨を握る父親が「洋食へ行きたい」と言う青木さんの意思を尊重してくれたからこそ、今の青木さんがある。26歳で [...]