ボルドー、奴隷貿易の歴史をたずねて。 2016-03-10 パリから行ける街 0散策 ワインの産地として知られる町ボルドーは、17世紀に始まった大西洋奴隷貿易の時代には、奴隷船の出航数においてナントに次ぐ第二の都市であった。その回数は1686年から1837年の間に480回にまで及び、12万から15万人の黒人奴隷がアフリカ大陸の故郷からカリブ海やインド洋諸島の植民地 [...]
シャルトルのピカシエットの家。 2015-10-01 パリから行ける街 0散策 皿の破片のモザイクで埋め尽くされた シャルトルのピカシエットの家。 シャルトル旧市街を南に抜けた住宅地の路地に、レイモン・イジドール(1900~64)が30年以上の歳月をかけて作り上げたアール・ブリュットの傑作「ピカシエットの家」がある。 25歳で結婚した彼が、奥さ [...]
Camp de César:カエサル陣営 2015-09-11 パリから行ける街 0散策 あまり知られていないが、フランスには「Camp de Césarカエサルの陣営」と呼ばれる場所が少なくとも10カ所点在している。ブルターニュ地方の3つを含めた大西洋沿いに5つ、サントル地方とリモージュ近郊に一つずつ、ピカルディー地方に一つ、南仏のガール県に一つ、フランシュ・コンテ [...]
ミステリアスな雰囲気の漂う、 イル・ド・フランスの「最も美しい村」。 2015-08-10 パリから行ける街 0散策 ラ・ロッシュ・ギヨン パリから北西へ70キロ、車で1時間20分、イル・ド・フランス地域圏で、唯一「最も美しい村」の呼称を持つラ・ロッシュ・ギヨンに到着だ。丘の上から顔をのぞかせるのは、12世紀の円柱のドンジョン(天守閣)。かつては北部から攻め入る敵を見張る要塞だった。13世紀以降 [...]
近代建築の名作、 カヴロワ邸を訪ねる。 2015-07-15 パリから行ける街 0特集記事 北の都リールの郊外クロワに、1932年に完成した邸宅「ヴィラ・カヴロワ」がある。建築家ロベール・マレ・ステヴァンスが設計した、このとてつもなく大きな家は、近代建築の名作として知られています。 1990年歴史的建造物の指定を受けたカヴロワ邸は、2001年に国が買い取り、長い年月をか [...]
人類最古のアート、 洞窟壁画を見に行こう。 2015-07-05 パリから行ける街 0散策 フランス南部のアルデッシュ県は、神秘的な天然アーチ「ポン・ダルク」の絶景で名高い。渓谷をぬって走るカヌー下りは、アウトドア愛好者の垂涎(すいぜん)の的である。だが昨年、世界最古級の壁画を誇るショーヴェ洞窟がユネスコ世界遺産に登録されたことで、歴史・文化好きにも訴える新しい魅力が加 [...]
ルマンは「24時間ルマン」だけではない。 2015-03-16 パリから行ける街 0特集記事 オヴニー編集部には、ルマンから通っているスタッフがいる。TGV出勤である。片道54分だから無理ではない。それがきっかけで、カーレースの「24時間ルマン」くらいしか知らないボクらだが、ルマンに週末旅行。 旧市街は、『シラノ・ド・ベルジュラック』やロメールの『美しき結婚』などといった [...]
人々が共生する町。 2015-03-11 パリから行ける街 0散策 Montreuil界隈 中世から、農民・職人たちが暮らすパリ郊外のモントルイユは、今やアーティストが多く住む町に変貌している。そして「第二のバマコ」といわれるくらいに、西アフリカのマリからやって来た人たちがたくさん住んでいる町でもある。1979年からこの町に住む、片や映画制作、 [...]
エピナル版画が見たくてエピナルへ。 2014-11-14 パリから行ける街 0特集記事 ヴォージュ山脈をはさんで東がアルザス地方、西がロレーヌ地方。そのロレーヌ地方にあるヴォージュ県の県都がエピナル。県都だが、人口3万人ちょっとの小さな、のんびりとした雰囲気の町で、至るところ花があふれている。 この町に出かけようと思い立ったのは、エピナル版画の実物 [...]
優雅な味わいのワインの町、近くに山羊乳チーズの里。 2014-11-03 パリから行ける街 0散策 熟成加減の違うクロタン・ド・シャビニョル。 直径5cm、高さ4cmほど。手前の2つが「repassé」。 白ワインで名高い町、サンセールだが、そこから車で10分ほどのところにあるシャヴィニョル村。ここで作られている〈クロタン・ド・シャヴィニョル〉という山羊乳チーズは、この地方を [...]