彼もベルギーのイタズラ小僧 1998-01-15 本 0 ■janry/demande a ton pere エルジェが描いたクイックとフリュプケの二人も痛快ないたずら小僧たちだが、トームのシナリオ、ジャンリの筆で暴れるチビッ子スピルーもなかなか。お父さんは、タンタンと並ぶ人気者で、息子同様いつもホテルのメッセンジャーボーイ姿のスピルー [...]
giani esposito(EMI) 1998-01-15 シャンソン 0 EMIレーベルから、m・モレリの「堤に咲く花」、g・モンテロの2枚組CD、J・マレーの「コクトー集」など60~70年代のシャンソンの名盤が次々とCD化されている。これらの復刻盤の中でも最も異彩を放っているのが、画家・俳優・歌手で夭折したジアニ・エスポジトが残したアルバムだ。 [...]
想像のエクトメートル:LEE UFAN EMIL SCHMACHER 1997-12-15 アート 0 余白における予兆/満ちたりたもの 60年代末の「もの派」と呼ばれる美術運動の理論的先導者だった李禹煥の近作絵画と、過去から今日までの彫刻作品の展覧、ドイツの50 – 60年代の抽象表現主義の大家といわれるエミール・シュマッハーの絵画という二人展である。なぜこの二人が [...]
ヨーロッパ鉄道夢紀行 1997-12-01 本 0 わたしにとって列車はずっと長いあいだ、目的地へ行くための道具にすぎませんでした。ところが半年ほど前から、二歳になる息子といっしょにホームでおにぎりを食べ、踏切にたたずみ、電車図鑑を熟読するうちに、ふと気づけば、いっちょまえに新型車両批評をし、公園のミニSLに感激するように& [...]
想像のエクトメートル:Gilbert & George 1997-11-15 アート 0 イメージのラディカリズム プロッシュ・ギルバート(43年生れ) とパサモア・ジョージ(42年生れ)が一人のアーティストとして二人三脚の活動を始めるのは68年から。その30周年を記念してフランスでの初の大回顧展である。 英国紳士的? 大衆的? 表現、強烈な色彩とステンドグラスの [...]
ぼくらの原っぱ 1997-11-01 本 0 「子供のころの思い出は地面から1メートル20センチのところで作られる。大人になって同じ角度から見ようとしても、もう無理だ」 ダニエル少年がそう考えたのは、コーヒー色のお父さんと、白いお母さんの出勤前の朝のキスを見ながら。ふたりは下唇対上唇の「半分ずつのキス」をする。少年の心に刻ま [...]
想像のエクトメートル: KAWAMATA Tadashi 1997-10-15 アート 0 空間に穿かれたパッサージュ フェスティバル・ドートンヌに招かれて、サン・ルイ・ド・ラ・サルペトリエール礼拝堂に仕掛けた今回の川俣正の構造体は、木造の巨大な伽藍のようである。教会の中で礼拝のときに座る椅子を数えきれぬほど積み重ね、円形の塔と通路のように仮設されている。 彼はフラ [...]
コレアン・ドライバーは、パリで眠らない 1997-10-01 本 0 パリでタクシー運転手をしている人の書いた手記です。 資格試験の内容、賃借タクシーから棒給タクシー、そして個人タクシー運転手へステップアップしていく構造、業界のさまざまな規定、客として知っておきたい細かい料金システム。身近でいて、よくは知らない世界を内側から書いていて、興味の尽 [...]
想像のエクトメートル : 4e BIENNALE DE LYON 1997-09-15 アート 0 「他者」その未知なるもの 今年で4回目を迎えるリヨン現代美術ビエンナーレは、フルクサスやボイスの熱烈な擁護者として知られるハロルド・ゼーマンをコミッショナーに起用した。そしてテーマは、「L’AUTRE 他者」である。この言葉には様々な解釈がありうるだろう。人間の他者、 [...]