マドレーヌとニューロン。 “Le Sens de la mémoire” 2004-03-15 本 0 本書は、数年前に初版が出版されたエッセーの文庫版だ。 フランス文学を研究している人はすぐわかるだろうが、Jean-Yves Tadieといえば、プレイアード版の編纂も担当したプルーストの研究者。そして弟のMarc Tadieは、ビセートル病院の神経外科医。このタディエ兄弟が本 [...]
(南)が推薦する3月のシャンソン。 2004-03-01 シャンソン 0 ★★★ Dimitri 長崎のハウス・テンボス専属ミュージシャンだったベルギー出身のディミトリは、数々の名誉ある賞に輝く期待の新人歌手。今回の公演 ”Le blanc, le noir et syst塾e” では、擦り切れた声で奇声を発しながら世の中の悪 [...]
瞬間に込めた未来への希望。 Rene Burri写真展 2004-03-01 アート 0 葉巻をくわえたチェ・ゲバラやピカソのポートレートで知られる写真家ルネ・ビュリの半世紀にわたる写真展が開かれている。 ビュリは1933年チューリッヒ生まれ。報道写真家としてマグナム・エージェンシーのメンバーとなり、1956年のスエズ戦争をはじめ現在まで世界中の主要な出来事を追い [...]
「シャンソンの真髄は平和への祈り…」 2004-03-01 音楽 0インタビュー 長らくお役人の肩書きを持っていた加藤さん。仕事の後もピアノのレッスンを欠かさない彼が、やがて音楽の世界に身を投じるのは、自然ななりゆきだった。 昔からアズナブールの歌が大好きだったが、フランスとの密接な付き合いは約15年前から。自身が指揮をとる地元名古屋のライブハウス「エルム」 [...]
ディープなスピード感。 2004-02-15 本 0 ●Laurent Mauvignier《Seuls》 トニーとポリーヌ。幼なじみの二人。学生時代、まわりからカップルだと思われながらも、アパートをシェアしていた二人。恋人を追って学業をすてて外国へと発ったポリーヌ。同じく学業をやめたものの、鉄道整備の夜間勤務をするトニー。それか [...]
(南)が推薦する2月のシャンソン。 2004-02-01 シャンソン 0 ★★★★Juliette Greco シャンソン界の大御所、ジュリエット・グレコは今年で76歳。サンジェルマン・デ・プレの女神は今なお健在です。昨年末には、B・ビオレーやC・ミオセックといった新進歌手たちの作品ほかゲンズブールの未発表曲を含む新アルバム “Aimez [...]
充満する軽やかなエネルギー。 Cy Twombly展 2004-02-01 アート 0 アメリカ抽象表現主義の流れをくむ画家、サイ・トゥオンブリのデッサン展がポンピドゥ・センターで開かれている。これはサンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館が主催し、昨年開催されて好評を博した展覧会がパリに巡回して来たものだ。1953年から現在に至るまで、彼のキャリア全域を網羅す [...]
写真本のポケット版。 2004-01-15 本 0 ● 〈Photo poche〉シリーズ ノエルのプレゼントに、友人からポケット版の写真の本を2冊まとめてもらって、ボクは幸せな気分。いずれもナタン出版社の 〈Photo poche〉シリーズだ。 一冊は以前から気になっていた『Joel-Peter Witkin』。美醜にとらわ [...]
こんな本をプレゼント。 2003-12-15 本 0 ● 来年の運勢は? Elizabeth Tessier《Votre Horoscope 2004》 1990年から1995年の間、当時大統領であったミッテランも政治判断にも助言を求めていたという占星術師、エリザベット・テシエが綴る2004年の運勢。各星座ごと、さらに月ごとに運勢 [...]
(南)が推薦する12月のシャンソン。 2003-12-01 シャンソン 0 ★★★ Wally ぽっちゃりした体から発散される想像を絶するエネルギーと饒舌。ジュリエットと姉弟みたいなイメージがある髭男、ワリーのワンマン・ショーが楽しい。 無造作に積み上げられたダンボールや自ら考案した奇妙なオブジェが散らばるステージで歌う彼の姿は、決して美しいとはいえ [...]