★★★Vincent Delerm 2009-07-01 シャンソン 0 2002年に発売された、モノクロの映画のワンシーンを観るような雰囲気のデビューアルバムで、フランス音楽大賞の最優秀アルバム賞に輝いたヴァンサン・ドレルム。3枚目のアルバム『蜘蛛の刺し傷』以降、日本でも少しずつファンが増えてきたようだ。昨年末には4枚目のスタジオ録音盤「15のシャ [...]
抽象画のような作品。 “William Eggleston, Paris” 2009-06-02 アート 0 美しいパリの街路風景を写真に撮ろうとすると、いつも邪魔になるのが路上に駐車中の車だ。カルチエ=ブレッソンやアッジェのような趣のあるパリのたたずまいを撮るのはもう無理だと思っていたが、この展覧会を見て、まったく違う発想があることに気づいた。 エグルストン(1939-)は、アメリカ [...]
コンサート:★★★ Thomas Dutronc 2009-06-02 シャンソン 0 トマ・デュトロンは、日本でも人気のあるフランソワーズ・アルディと『五時、目覚めるパリ』の大ヒットを飛ばしたジャック・デュトロンの愛息というサラブレッドの新人歌手。とはいってもすでにマヌーシュ・スウィングのギターリストとして10年程のキャリアがあり、彼のギタ−の腕前に [...]
『肛門交響曲集』 Anal Symphonies 2009-04-30 本 0 またまた640号で取り上げたヴィレム。ごめんなさい。でも好きだからしょうがない。プレゼントにもらったばかりの『肛門交響曲集』は、人間が所有する穴たちの可能性についてつくづく考えさせられる! 快感、時には悪感と共に慣れ親しむ穴たちの話だけに、せりふなしで~す。 表紙は読者にとっ [...]
★★★ La Grande Sophie 2009-04-30 シャンソン 0 1.78メートルの身長にがっちりした体格。自作自演女性歌手のラ・グランド・ソフィーは、アナイスと同様、ちょっと男性的な雰囲気で若い女性の間でも人気抜群。昨年まではソロで歌っていたが、1月のアルハンブラ公演ではギターを弾きながら、ベースやトランペット奏者たちをバックに存在感のある [...]
1911~14年ころの作品が好き。 “Kandinsky, 1866-1944” 2009-04-30 アート 0 カンディンスキーの作品は何度も見てきたが、この大回顧展を見て、これまで把握していたものがいかに断片的かを痛感した。年代を追って見ていって初めてわかったことが多い。収穫である。ポンピドゥ・センター、ミュンヘンのレンバッハハウス美術館、ニューヨークのグッゲンハイム美術館の共同企画で [...]
Controverses 2009-04-01 本 0 写真は、誕生以来、論争、スキャンダル、裁判のもと。ダニエル・ジラルダン、クリスチャン・パーカーの共著は、「写真の法的、倫理的歴史」という副題付きだが、見てどきっ、読んで考えさせられ、手放せなくなる。 約30万ドルで売買されたというビスマルクの老いもあらわな死に顔、ナチスに絞首刑 [...]
★★★ Madame Raymonde 2009-04-01 シャンソン 0 昨年以来、女装歌手マダム・レイモンドの歌がパリのシャンソン愛好家の間で大評判。永い間、街の辻々やピアノバーで現実派歌手のレパートリーを歌っていたが、カトリーヌ・ソヴァージュや元リベラシオン紙のエレーヌ・アゼラ女史らの推薦で本格的に歌うようになった。 テーブルの上のワインをがぶ飲 [...]
子供のような好奇心、ユーモア。 Alexander Calder “Les annees parisiennes, 1926-1933” 2009-04-01 アート 0 どこも不況で、暗い顔が多い今の時期、ここに来れば心が晴れ晴れして、愉快な気分になれる。落ち込んでいる人にもおすすめだ。 アメリカのペンシルヴァニア州で、彫刻家の父と画家の母の間に生まれたアレクサンダー・カルダー(1898-1976)は、8歳の時に親から仕事場を与えられ、廃物を [...]
Bande dessinée : Esthetique & filatures 2009-03-02 本 0 今年のアングレームBDフェスティバルでも話題になった1冊。シナリオは自身でも子供向けのエネルギーがほとばしりそうなBDを描いているリザ・マンデル、絵は、ロバート・クラムなどの影響を受けながら今の強い女たちを描いてきたTanxxx(本名はマチルド・アルノー)。 二人が合作したらど [...]