『日本脱出記』 読み始めたらやめられない大杉栄パリ滞在記。 2011-11-08 本 0 1976年かな、パリに住み始めたボクは、たまたま読んだ大杉栄の『日本脱出記』にとっつかまってしまった。そこには、無政府主義による革命を固く信じながらも、奔放で、自由な精神を第一とし、人生、女、子供をこよなく愛した男の息吹きがある。 1922年11月20日、東京にいる大杉に、フラン [...]
ヴァレリー・バリエの新作 2011-11-05 シャンソン 0 ギターを弾きながら自作を歌うヴァレリー・バリエの新作CDは、バルバラ、アズナヴール、ラマの伴奏を務めたアレンジャー兼アコーデオン奏者セルジオ・トマシとのコラボレーションで、大がかりな編成のぜいたくなアルバム。母親は60年代の人気女性グループ〈レ・パリジェンヌ〉の一人で、父親のリ [...]
マオリの人たちの 強い意思と文化への誇り。 “Maori” 2011-11-01 アート 0 Hinemoa Awatere portant un taiaha lors du Hikoi (marche de protestation traditionnelle) contre la nationalisation des plages et fonds marins [...]
ブリュッセル:エルジェとチャンの友情物語 2011-10-26 本 0こども向け 今回はブリュッセル特集。そこでタンタンとチャン、というかタンタンを生み出したエルジェとチャンの物語。1934年、エルジェはブリュッセルの美術学校に留学中の中国人チャンと出会う。どちらも27歳だった。チャンの話を聞きながら、『Lotus bleu 青い蓮』の構想がふくらんでゆく。 [...]
アンドロジンな容姿 2011-10-01 シャンソン 0 ポーランド人の血を継ぐマドモアゼル・カは、ここ数年、話題が尽きない。クラシック音楽からロック歌手に転向した彼女は、60年代に活躍した夭折の歌手グリブイユを彷彿(ほうふつ)させるアンドロジンな容姿。1.8mの長身、男性的な体つきでエレキギターを弾く姿が格好よく、無い物ねだりの若い [...]
『ジェーン・エヴリン・ アトウッド展』 “Jane Evelyn Atwood” 2011-09-02 アート 0 L’institut départemental des aveugles, Saint-Mandé, 1980 ©Jane Evelyn Atwood 今、ヨーロッパ写真美術館で開催中の展覧会は、すべて見ごたえがある。中でも素晴らしかった [...]
★★★★友部裕子『Le Jardin〜楽園』 2011-08-06 シャンソン 0 シャンソン歌手の友部裕子は、格調の高い歌唱と優れた選曲で人気急上昇。NHKのTV番組『ロートレックとモンマルトルの仲間たち』に美輪明宏と出演したり、最近話題になったBSジャパンのTV番組『世界で最も描かれた女、シュジー・ソリドール』にも登場。フランスでも『サンキュー・フェレ』や [...]
ダニエル・クロウズの『Mister Wonderful』 2011-07-06 本 0 しばらく前にニューヨークタイムズに連載され、今年4月に米国で一冊の本になって発売されたダニエル・クロウズの『Mister Wonderful』が、さっそくフランス語に翻訳されて出版された。 思春期を脱しつつある若者たちを描くのが得意なクロウズだが、今回の主人公のマーシャルは50代 [...]
フランス国産ミュージカル『Padam, Padam!』 2011-07-02 シャンソン 0 ★★★Padam Padam! 昨年からロングランの、大人から子供まで楽しめるフランス国産ミュージカル『Padam, Padam!』。女性歌手のイザベル・ジョルジュと三人のミュージシャンによる今回の公演は、ナチを逃れフランスで活躍した映画音楽の作曲家として知られるポーランド出 [...]
林瑞絵『フランス映画どこへ行く』 2011-06-09 本 0 映画好きの友人と嘆き合った。「最近のフランス映画はつまんない」、「いつも同じ俳優、シナリオ重視、生きてない、な〜ぜ?」。こんな疑問を抱いている時に出会ったのが、現代フランス映画の社会学といってもいいこの新刊。林瑞絵はパリ在住のジャーナリスト。このオヴニーにも「映画」について書いて [...]