ケイラスとタローの息があった音の動き。“Brahms” 2018-02-22 音楽 0 ブラームスの作品では、チェロのパートが、彼の肉声に近かったのか、よく歌う。2曲のチェロソナタも傑作だが、技巧的に難しく、ピアニストとチェリストの息が合うかが肝心。この新盤はチェロがジャン=ギアン・ケラス、ピアノがアレクサンドル・タロー。ケラスのビブラート控えめのぜい肉のない音とタ [...]
New Morningでのおすすめ。PriscilliaとResolution 88。 2018-02-20 音楽 0 寒い日が続く。こんな時はラム酒に砂糖、レモンの搾り汁を熱湯で割ったグロッグを飲みつつ南の島の音楽を聴くにかぎる、と思っていたら、New Morningでプリシリアのコンサート①。 プリシリアはパリ郊外のサン・ドニ県生まれ。両親はグアドループ島出身で、ズークの音楽で育った。18歳 [...]
よむたび。〈5〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2018-02-19 本 0 『一つの大洋、二つの海、三つの大陸 (仮題)』 著 ウィルフリード・ンソンデ/ACTES SUD社 バチカン、アフリカ初の大使。 それにしても、なんという人生だろう…。これは「バチカンにおけるアフリカ初の大使」として歴史に名を残す実在した人物の半生を、彼自身の目を [...]
創世記-ウィリアム・ロビンソン 2018-02-18 アート 0 Genesis - William Robinson パリのオーストラリア大使館で、同国を代表する画家ウィリアム・ロビンソン(1936-)の回顧展。北東部のクイーンズランド州で生まれ、20歳前後で美術教師になった。農場に住み、静物や農場の動物を描いていたが、84年に世界最古の熱 [...]
今、予約!ハーディング・パリ管主席指揮者のコンサート。 2018-02-04 音楽 0 ダニエル・ハーディングは、17歳の時に自ら指揮したシェーンベルクの『月に憑かれたピエロ』のテープをサイモン・ラトルに送り、バーミンガム交響楽団のアシスタントになった早熟な人。数々の名オーケストラを振り、今や円熟の42歳。 ラトルから受け継いだ切れ味、エネルギッシュな指揮は引っ張 [...]
「先立つ狂気:アール・ブリュットの源」 2018-02-03 アート 0 La folie en tête - Aux racines de l’art brut ヴィクトル・ユゴーの家で、なぜアール・ブリュット展なのか。それは、ユゴーの兄ウージェーヌと次女のアデルが精神障害に陥ったことに関連している。アール・ブリュットはジャン・デュビュッフェが作 [...]
よむたび。〈4〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2018-01-22 本 0 『 世界は私の言葉である 』 著 アラン・マバンクー Grasset社/Points社から文庫 旅から生まれたエッセイ。 今回は小説でなくエッセイを紹介。小説家で詩人のアラン・マバンクーは、2016年にコレージュ・ド・フランスの教授職に抜擢されたことも話題となっ [...]
CD “Avalon Blues” 2018-01-21 音楽 0 1928年、オーケー・レーベルのプロデューサーは、ミシシッピー州にすごいブルース歌手がいると聞いて探し回り、アヴァロンという村でミシシッピ・ジョン・ハートに出会う。彼のギターを聞いて驚き即座にメンフィスで『Frankie』など10数曲を、翌年もNYで録音するが、大恐慌が訪れ出版で [...]
Dada Africa ダダ・アフリカ。 2018-01-16 アート 0 20世紀初頭の約10年間、ヨーロッパを席巻した前衛芸術運動「ダダ」が、アフリカなどの非西欧文化から大きくインスピレーションを得ていたことを見せる展覧会。 [...]
よむたび。〈3〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2017-12-29 本 0 『 アカシアの賛美歌』 著 コスィ・エフウィ Seuil 社 抗う女性たち。 コスィ・エフウィの5作目となる小説は、家父長制社会の中で、もがきながら生きる女性たちの人生を親子三代にわたって辿っている。予言者であり歴史の語り部として作品の重要な位置を占める祖母、グラス。未だ見ぬ [...]