キエフ国立バレエ団、54年ぶりパリ公演で『くるみ割り人形』 2018-12-14 舞台・映画 0 Ballet de l’Opéra National de Kiev “Casse-Noisette” 『眠れる森の美女』の大成功に気をよくして、その数年後にチャイコフスキーが作曲したのが『くるみ割り人形』。『白鳥の湖』などと比べてドラマ性に欠けるものの音楽的には最高で、ノエルの [...]
『Leto』無邪気な歌声、刹那の輝き。 2018-12-04 舞台・映画 0 欧米から音の息吹を吸い込むアンダーグラウンドシーン。ソ連で刹那(せつな)の輝きを放ったロックスターの青春映画だ。80年代初頭のレニングラード。新しい音楽を前に、会場は熱を帯びる。ステージに立つマイクと、ライブに忍び込む恋人のナターシャ。だが監視の目が光り、観客は大人しく座っての鑑 [...]
Shâhnâm – Une épopée persane ペルシア叙事詩を影絵で 2018-12-02 舞台・映画 0 12月7日(金)〜16日(日) イラン人のイラストレーターで映画監督のハミド・ラーマニアンが、10世紀に書かれたペルシアの叙事詩『シャー・ナーメ』を影絵芝居に。英語、仏語字幕。 12/7、8、9、12、13、15、16。20/10€。 予約:01.5661.7172 月〜金 [...]
カンヌ最高賞『万引き家族』、ついにフランスで劇場公開。 2018-11-30 舞台・映画 0 カンヌ映画祭で頂点を極めた是枝裕和監督の『万引き家族』が、いよいよフランスで劇場公開だ。今村昌平監督の『うなぎ』以来、日本人監督としては、21年ぶりの最高賞パルムドール受賞作。日本では6月の公開からヒット街道をひた走り、国内350万人の動員を達成した。近隣のアジア諸国でも好成績 [...]
『アマンダ/Amanda』遺された人はどうやって生きていくのか。 2018-11-21 舞台・映画 0 ある夏の日の夕方、7歳の少女、アマンダ(イゾール・ミュルトリエ)は待ちぼうけをくらっている。迎えに来るはずの叔父のダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)が現れないのだ。慌ててやって来るダヴィッド。彼は、短期貸しアパートの管理や公園の植木の世話などの仕事をハシゴして暮らしている。ダヴ [...]
『Heureux comme Lazzaro』神が愛する魂に、気が付かぬ人たち。 2018-11-06 舞台・映画 0 イタリア映画の中でも、そして女性監督の中でも、現在、群を抜く才能の持ち主、それがアリーチェ・ロルヴァケル。社会風刺も辞さないが、その実、本人の人柄の反映か、自らのルーツである田舎の普通の人々に注ぐ視線が、ほんわりと温かい。前作『夏をゆく人々』と同様に、今回もイタリアの集落が舞台 [...]
『 Le Grand Bain 』一流俳優が集結。シンクロ・コメディー。 2018-10-23 舞台・映画 0 男子のシンクロナイズドスイミングを映画の題材にしたのは、日本の矢口史靖監督『ウォーターボーイズ』(2001)が世界で最初だと思う。ピチピチの男子高校生が紆余曲折を経てシンクロに挑み、学園祭で大成功を納めるまでの青春コメディーだった。 さて、10月24日公開の『Le Grand [...]
『Les Frères Sisters』オディアール流を貫く英語の西部劇。 2018-10-05 舞台・映画 0 『ディーパンの闘い』でカンヌ映画祭の最高賞を獲得したフランス人監督ジャック・オディアール。ヨーロッパで頂点を極めた名匠の次なる一手は、アメリカ人俳優を使った英語の西部劇。もしや無駄にアメリカナイズされた作品になるのではと心配したが、全くの杞憂だった。ダイナミックで骨太、だが親密な [...]
『About Kazuo Ono 大野一雄について』川口隆夫 パリ公演 2018-10-03 舞台・映画 0 10月2日(火)〜5日(金) About Kazuo Ohno 大野一雄について 大野一雄(1906−2010)といば、「舞踏 Butoh」の始祖としてフランスでもよくその名を知られている。1949年に最初の舞踏公演を行い、50年代終わりごろに土方巽(ひじかた・たつ [...]
『黙ってピアノを弾いてくれ』フィリップ・ジェディッケ監督 2018-10-02 舞台・映画 0 音楽に疎い筆者に一大発見をもたらしたのが、10月3日公開のドキュメンタリー『Shut up and Play the piano / 黙ってピアノを弾いてくれ』(フィリップ・ジェディッケ監督)。 ちょっと五月蠅(うるさ)いなって感じのおじさんが、自分の経歴を当時の映像とともに [...]