グルノーブル美術館「自然について De la Nature」 2023-01-13 展覧会パリで遊ぶ 0 人々が環境問題に敏感になり、生物多様性という言葉が一般にも浸透するようになって、美術界でも自然を扱うアーティストが増えてきた。その中でも、グルノーブル美術館の「自然」展は出色の展覧会である。4人のグループ展だが、それぞれが超一級のアーティストなのだ。各自の個性が際立った見応えの [...]
ルーヴル美術館 「もの ー 静物の歴史」展とは。 2023-01-03 展覧会 0 Les Choses – Une histoire de la nature morte オーソドックスな展示で見せることが多いルーヴルの特別展の中で、これほど破天荒で野心的な展覧会は珍しい。 動いていない物を描く「静物画」のジャンルは、かつて、歴史画を最高とする西洋絵画のヒ [...]
森をぬけて、ローザ・ボヌールの アトリエへ。 2023-01-02 展覧会パリで遊ぶパリから行ける街 0特集記事 Château-atelier de Rosa Bonheur ローザ・ボヌール(幸せのバラ、本名マリー=ロザリー・ボヌール)という麗しい名の女性は19世紀、最も名を馳せた画家の一人だ。 官展サロン・ド・パリへの出品作が20代で注目された彼女は、英米など海外でも人気を博し、テオ [...]
ポンピドゥ・センターで、アリス・ニール絵画展「活動家のまなざし」 2022-12-28 パリで遊ぶ展覧会 0 Alice Neel – Un regard engagé 人種差別、貧困、男女差別、植民地主義などと闘うアーティストは多いが、だからと言って彼ら、彼女らの作品が素晴らしいかどうかは、別の問題だ。創造者の政治的・社会的信条が、その人の作品評価に及ぼす影響には注意する [...]
ロンドンV&Aミュージアムの「KIMONO展」、パリ・ケブランリー美術館で。 2022-12-15 イベント情報展覧会 0パリ7区 ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が所蔵する着物、装飾品、浮世絵など200点を展示し、江戸時代から現代に至る着物の変遷をたどる展覧会。江戸時代の小袖から、花魁の着物、和洋折衷の輸出用着物、アレクサンダー・マックイーン、ジョン・ガリアーノら外国人デザイナーが着物からインスピ [...]
サム・スザフラン「画家の固執」 2022-12-06 展覧会 0 Sam Szafran. Obsessions d’un peintre 抽象画が主流となった戦後の美術界で具象画を描き続けたサム・スザフラン(1934-2019)は、どの派にも属さないスタイルのため、美術史上ほとんど研究されていないという。60点を集めた回顧展は、 [...]
フュースリー 夢と幻想の間で。 2022-11-25 アート展覧会芸術 0パリ8区 Füssli – Entre rêve et fantastique ヨハン・ハインリヒ・フュースリー(1741-1825)は、光と影の対比と人物の動きで劇的な効果を出すのがうまい。本展では、「夢魔」、「マクベス夫人」といった有名な油彩に加えて、繊細な水彩もあり、フ [...]
ハイパーリアリズム彫刻展 「これは体ではない」 2022-11-16 展覧会パリで遊ぶ 0 Hyperréalisme Ceci n’est pas un corps ロッテルダム、リヨンなど7都市を巡回し、大好評だった展覧会がパリのマイヨール美術館にやって来た。副題の「これは体ではない」は、ハイパーリアリズムの作家たちが制作する人体が、本物の人かと見間違 [...]
シャンティイ城でデューラー三昧 2022-09-09 展覧会 0 Albrecht Dürer, Gravure et Renaissance ルネサンスの巨匠、デューラー(1471-1528)の版画とデッサンを200点以上展示するデューラー三昧の展覧会。パリ国立図書館(BNF)と、会場であるシャンティイ城内にあるコンデ美術館の所蔵品で構成す [...]
ギュスターヴ・カイユボットの家で、ハンス・ライヒェル絵画展 〜内なる光〜。 2022-08-24 展覧会 0 Hans Reichel – Lumières intérieures ハンス・ライヒェル(フランス語発音ではアンス・ライシェル)(1892 – 1958)の作品を初めて見たのは、コルマールのウンターリンデン美術館だった。パウル・クレーに似て [...]