
Annisete Koppel
バカンス中にデンマークのテレビドラマをみていての発見です!40歳過ぎのヒロインがディスコで踊っているシーンで、彼女の耳だけに響いているのはジェームス・ブラウンの名曲『It’s A Man’s Man’s World』。シャウトしているのはJBではなく、アニゼット・コッペルというデンマークの歌手だということがわかった。知らなかった、こんなすごい歌手がいるとは!これは、3年前の彼女が73歳の時の録音で、それまでの生きざまがこもった熱唱にはJBにおとらないソウルがある*。ジャニス・ジョプリンが73歳まで生きていたら、こんな声で歌ったに違いない。
アニゼットはThe Savage Rose (野性のバラ) というデンマークのロックバンドの歌手としてデビュー。1968年の初アルバムは、ジェファーソン・エアプレイン風サイケデリックロックで、アニゼットはもろグレイス・スリック**。このバンドはすぐれたアルバムを出してきたが、傑作は2017年にリリースされた『Homeless』。「I am homeless Homeless is my song…」*** 、アニゼットのしゃがれ声の、歌だけが持つことができる力に感涙。
CDは手に入らないことが多いのでYouTubeで楽しむことにしよう。(真)
