Anne Queffélec et Gaspard Dehaene

Théâtre des Champs-Elysées
3月23日 11h-(自由席)。
ベアトリーチェ・ラナ、アレクサンドル・カントロフ、ブルース・リウといった新しい世代のピアニストたちが国際的に大活躍しているが、今年77歳になったフランス人ピアニスト、アンヌ・ケフェレックは、「300歳まで生きられるわけではないので、自分が取り組む作品は慎重に選んでいきたいですね(王子ホールマガジンでのインタビューより)」と語ってレパートリーをしぼり、好きな作曲家の演奏にさらに奥ゆきがでるように心がける。スカルラッティ、バッハ、モーツァルト、シューベルト、サティなどのアルバムは、いつ聴いても心休まる。
今回のパリ公演ではモーツァルトのソナタK333が組まれているが、ビデオでK331の第一楽章を聴いてみよう**。曲の流れの息づかいと一つになって、あたたかい音色が自然につむがれていく。息子のガスパール・ドゥアンヌが入って『アンダンティーノと変奏曲』や『ロンド』といったシューベルトの連弾曲もある。シューベルトのエッセンスがあふれ出るような小さな名曲たちだ。ケフェレックはパウル・パドゥラ=スコダやイエルク・デームスに師事したことがあるだけに、おのずとウイーン的な抒情があふれ出るのでは、と期待が高まる。(真)
**モーツァルトのソナタ K331の第一楽章

Théâtre des Champs-Elysées
Adresse : 15 av.Montaigne, 75008 Paris , FranceTEL : 01.4952.5050
アクセス : Alma Marceau
URL : https://www.theatrechampselysees.fr/saison-2024-2025/concerts-du-dimanche-matin/anne-queffelec-gaspard-dehaene
35€/15€(26歳未満) / 無料 (9歳未満)
