6月1日(金)〜3日(日)
文化省が主催する、初夏らしいイベント《Rendez-vous des jardins 庭園でのランデヴー》。この週末、フランス全土で2600ほどの庭園が公開される。初回の昨年は、フランス全土2300の庭園が公開されたうち、この日のために400カ所が特別に門を開き、20カ所は初めての一般公開だった。歴史的な庭園、現代の名庭、私有の庭園などを見学できるいい機会だ。
今年のテーマは〈L’Europe des jardins 庭園のヨーロッパ〉。ヨーロッパでは、ルネッサンスの頃から庭園理論が構築され、図面、花壇デザイン、版画などが流布し、大陸のあちらこちらに「イタリア式庭園」「フランス式庭園」「イギリス式庭園」「イスパノ・モレスク様式庭園」などが作られた。これらの庭の様式は、今日の造園でもなお継承されている。さらに、18世紀になると作庭家たちは、建築家や画家がそうしていたように、ヨーロッパを旅し、名庭を見学しては知識や技術を交換した。その際にはフランス語が共通の言語とされることが多く、今も造園用語にはフランスが多いのだそうだ。そして苗木商の活動や鉄道の発達によって、さまざまな植物が欧州内を旅するようになるなどして、庭園文化が育まれてきた。
その歴史と、今日も継承される庭園文化を讃え、今年は初めてドイツ、クロアチア、スペイン、エストニア、ハンガリー、アイルランド、リチュアニア、オランダ、スロヴァキアと、フランスと国境を接するベルギー・ワロン地域、スイスのヴォー州などでも行われる。
サイトの地図で、自分の見学したい地域を拡大すると、見学可能な庭や、そのでのイベントなどの情報が得られる。
https://rendezvousauxjardins.culturecommunication.gouv.fr/