パリ肉職人の粋、伝統的エプロン着用法。 N° 512 2002-12-01 今日、エプロンの着付けをご指導下さるのは、E.N.S.M.V(精肉業国立高等学校)の デュテルト先生です。先生、よろしくお願いします。(聞き手:美) 取りだしたりますは白いエプロン。同サイズを3枚使います。これを紐の長短で、各々、体に合うように調節。緩すぎては着崩れ、締めすぎては動きにくいですよ。 ディテール1 2枚目の結び目。紐の先端も、結び目のなかに入れる。 ディテール 2 前で結んだ紐の結び目は、ヒダの内側に隠します。紐の先端がブラブラしてはいけません。 ★3枚目は一番汚れます。 今日の仕事が終わったら、3枚目を洗濯に。今日の2枚目を明日の3枚目に。今日の1枚目を明日の2枚目に。 骨を肉から取り除く作業は、鋭い包丁を使いますから、3枚のエプロンの下に安全エプロンを着用。さらに鉄網の手袋で武装します。 《1枚目》1枚目は三つ折りにして、腰の右側に巻きます。力仕事で腰を痛めず、冷蔵庫内での仕事で腰を冷やさず、汚れから守るなどの役割があります。 《2枚目》2枚目を着けます。体の前でロールキャベツのような結び目を作ります。(ディテール 1) これができたらそれを背中にまわして・・・。だんだんお肉屋さんらしくなってきましたね。 《3枚目》3枚目は普通の前掛けのように、腰から足が隠れるくらいの位置に。キュッとしばる。(ディテール 2) 下のエプロンは引っ張り、ゴロつかないように。キュッキュ、心地よい衣ずれの音。 カロを頭に被って、 立派な肉屋の職人さん姿、 出来上がり。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 マスク着用必須サイン/パリ、ボルドー、トロワなど 包んで、結んで、風呂敷ドレス。/ジュイ布美術館 Les Grands Voisins / パリ14区 サパンの捨てかた。 ただいま、ノエルの飾りつけ中! また、スカーフ論争。 Gare du Nord 〜 Place de la Nation