●失業率、6カ月連続上昇 10月も失業者が2万6900人増え、失業率は前月比1.3%アップの8.9%になり、失業者総数216万7800人。これで失業率は5月以来6カ月連続上昇したことになる。米国での同時多発テロの影響で、大企業が大卒者の新規採用を控えているせいか、25歳未満の若者の失業率は3%増。 ●サッカーW杯、フランスはA組 12月1日、韓国の釜山市で、サッカーの2002年W 杯の組み合わせ抽選会が行われた。フランスはセネガル、ウルグアイ、デンマークとともにA組にシードされ、第1次グループを突破するのはむずかしくなさそうだが、その後に、F組の強敵、英国あるいはアルゼンチンと対戦する可能性が強い。フランスチームは、5月31日の対セネガル戦でW杯の口火を切る。 ●フランス、デビスカップで優勝 オーストラリアのメルボルンで開催されていた男子テニスの国別対抗デ杯決勝は、フランス2勝、オーストラリア1勝で、12月2日の最終日をむかえた。第1試合はセバスチャン・グロジャンが世界ランク1位のレイトン・ヒューイットにストレート負けしたが、第1日にすでにヒューイットを破っているニコラ・エスクデがウェイン・アーサーズを(7-6、6-7、6-3、6-3)で破り、5年ぶり9度目の優勝を果たした。 ●エッフェル塔化粧直し 7年ごとに行われるエッフェル塔の化粧直しが12月3日から始まった。今回から公害に強い無鉛ペイント(60トン)が使用される。化粧直しが終了するのは2003年2月で、経費は300万ユーロ。 ●ジョスパン首相記者会見 12月5日、ジョスパン首相は国営テレビ局France 2で記者会見に応じた。大統領選立候補に関しては「みなさんもご存じのように、ありうることです」と答えたものの、最後まで首相の職務を遂行する意志を示した。また失業者増加は一時的なものであり、来年度には景気も回復し、完全雇用という目標は不可能ではないと述べ、今年も失業者向けのクリスマス特別手当を維持することを明らかにした。 ●2002年ミス・フランス ![]() ●憲兵の要求通る 12月4日、エロー県のモンペリエ市で、軍人であるために示威運動が禁止されている憲兵*300人が、労働時間の短縮、老朽施設の改善、人員増加、給与引き上げなどを訴えて制服でデモ。5日はフランス各地で3000人、7日には、その数が1万2000人にふくれあがり、パリでは抗議集会も開かれた。8日になって、リシャール国防相は憲兵代表者200人との交渉を開始。9時間の交渉の末、憲兵は、年1万2000フランの手当、2005年までに6000人の人員増加、防弾チョッキ5万着の配付などを勝ちとった。この措置による支出は30億フランに達する。 *gendarme(憲兵)は、軍隊内での警察官という職務だけでなく、一般市民への警察権も持つ軍人。警察(police nationale)が内務省に属しているのに対し、憲兵隊(gendarmerie)は国防省管轄下の軍事組織。県憲兵隊は、人口1万人以内の市町村で、交通規制や犯罪調査など、都市の警察と同一の活動を行っている。 |
