毎年4月、ブルターニュのレンヌに700フランちょっと送っています。おばあさんやブルターニュの甥に仕送りしているわけではありません。テレビ聴取料センターに年間聴取料を払うためです。テレビを持っているフランス人はこの義務を果さなければなりませんが、払うことを忘れているフランス人は多いです。公式な調査によると、別荘にテレビを持っているフランス人の90パーセントは年間聴取料を払わないということです。今までは、そんなことを考えないで正直に740フランちょっとを送っていました。国営のFrance2とFrance3の番組に出資するためと思っていたからです。
フランスの国営テレビは日本のNHKとは違ってCMを放映しています。それからドゥラリュ事件が起こりました。ジャン=リュック・ドゥラリュは「Ca se discute」などの番組の司会および製作を担当しています。特徴あるテーマについて一般的なフランス人と議論する「B se discute」は水曜日22h30に放映されています。番組のセットは簡素ですが、毎週300万フランぐらいかかります。この件がスキャンダルとなったのはドゥラリュ氏と国営France2が署名した契約書です。これによると、France2はドゥラリュ氏と彼の製作会社に年間1億5000万フランを保証しています。大金ですね。たが、こうしたことはドゥラリュ氏に限りません。ほかの司会スターも国営テレビの寛大さを利用しています。「不快だね」という人はいます。ジョスパン政府は国営テレビを改革したいのですが、テレビ関係を担当しているトロートマン文化相の改革案の討議は延期されてしまった。
(クロード)