
Far aux pruneaux
前にも書いたことがあるけれど、ブルターニュに滞在していてうれしいことの一つは、ほとんどのパン屋にファールというお菓子がおいてあることだ。
ファールはフランの一種で、中にプリュノーpruneauxとよばれる干しプルーンや干しブドウ、ときにはリンゴなどが入っている。材料も容易に手に入るし、つくり方も簡単そのものなので、ぼくは二カ月に一回くらいはつくっているかもしれない。
プリュノーは、スーパーで種ぬきのものpruneaux dénoyautésを買ってくると、ずいぶんと手間がはぶけるだろう。プリュノーをボウルにとり、香りづけにラム酒大さじ5杯、そしてふっくらさせるために水(あるいは紅茶)大さじ3杯を加えて混ぜ合わせる。ときどき混ぜ合わせながら2時間くらいおいておくことにする。2時間たったところで、プリュノーをパソワールにあけて水気をしっかり切ることにしよう。
オーブンの目盛りを200度に合わせ、ファン機能にして点火する。
ここでファールのタネを用意する。大きめのボウルに卵を割り入れ、泡立て器で丁寧にほぐし、砂糖と塩少々を混ぜ入れる。小麦粉はパソワールにあけてゆするようにしてふるいにかける。泡立て器でだまができないように勢いよく混ぜ合わせるのだが、かなりの力仕事だ。均一になめらかになったら、牛乳を少しづつ混ぜ入れていく。あったらバニラビーンズ1本分の種を加えれば、さらに香りがよくなる。
横22cm縦28cm高さ7cmくらいの型にファールのタネを流し入れ、プリュノーを均等になるように散らし、熱くなっているオーブンに入れる。10分たったら170度に温度を下げ、1時間前後焼いていくことにしよう。写真のようにしっかりと焼き色がついたらオーブンから出す。熱々よりは少し冷めたくらいがおいしい。干しブドウ入りのファールもつくり方はまったく同じです。このファール、デザートでもいいのだけれど、紅茶といっしょにおやつというのがベストだと思う。(真)
6人〜8人分:プリュノー350g、ラム酒大さじ5杯、水(紅茶)大さじ3杯 / ファールのタネ:卵6個、砂糖250g、小麦粉250g、牛乳1リットル。塩小さじ半杯、あったらバニラビーンズ1本。
Pruneaux

干しプルーンpruneauxは、南西部、ガロンヌ川に沿った町アジャンを中心に栽培されている。その甘酸っぱい風味は、ウサギ、豚、七面鳥などの肉と相性がよいし、モロッコでは、子羊の肉といっしょに煮込んでタジン(蒸し煮)にする。料理につかうときは、薄めの紅茶に数時間ひたしてからの方がふっくらとしておいしくなる。
デザートとしては、プディングや今回のファールに欠かせないし、フルーツサラダに入れたり、アーモンドのあんこpâte d’amandesをはさめば、可愛いつまみ菓子になる。パーティーではベーコンで巻いてオーブンで焼いたものがよく出てくる。
