日替わりのランチは、前菜、デザート、そしてメインの肉と魚が1品ずつの提案とシンプルだが、毎回料理人の意気込みを感じられるラインナップで感心する。メインと前菜、またはデザートの2品だと18.90€、3品だと23.90€と価格設定も良心的。
ワインはグラスでも選択の幅が広く、ブドウの品種も明記されているので選びやすい。魚料理に合わせて、ロワールの白、上品できれいな酸味が魅力的なシュナン(8.5€/14cl 30€/50cl)を選んだ。
本日の前菜は、リヨン風サラダ。フリゼと呼ばれるサラダ菜にカリカリのベーコン、それと香草で香りづけされたクルトン入り。真ん中には低温調理した半熟卵がのっていて、ナイフを入れると黄身がとろーりと流れ出る。ヴィネグレットの酸味の加減も抜群だ。
以前に訪れた時に食べた牛肩肉の煮込みが付け合わせのニンジンのローストともども素晴らしくおいしかったので、メインは〈本日の肉料理〉とバベットステーキと迷ったが、ブールブランソースを試したくてマスの鉄板焼きを選んだ。付け合わせのポレンタは、オムレツやコーンスープを思わせる食感と味で美味。別添えでたっぷり添えられたブールブランソースは、きちんとエシャロットが感じられておいしかったが、とろみがついていると残さず食べられるのにと思った。
デザートは、煮たリンゴをクレープで包んだオモニエール・オ・ポムだったのだけれど、既にお腹いっぱいだったので断念。ここは前菜にボリュームがある料理が並ぶ傾向にあるようなので、デザートが食べたい時は、前菜をパスしてもいいかも。(里)
Au Bon Coin
Adresse : 21 rue de la Colléglale, 75005 ParisTEL : 01.4331.5557
アクセス : M°Censier- Daubenton / Les Gobelins
URL : http://auboncoin-bistrot.com/
【昼】月~木 12h-14h30 金~日-15h 【夜】月~木19h-22h30 金土-23h 日-22h。