〜フランスで揃えやすい食材でつくる和食レシピー〈ふつわ〉。今回は、アンコウの唐揚げ〜
和風にアンコウ料理ならアンコウ鍋、といきたいところだけれど、パリの魚屋に並んでいるのは白身だけ。肝心の肝(きも)がなければ、鍋にする気もなくなくなってしまう。そこで、今回は、フランス人の食いしん坊が大喜びする唐揚げだ。魚屋に頼んで、4センチの厚さに、二つあるいは三つに切ってもらう。
真ん中にある軟骨をのぞいて、食べやすい大きさに切り分けてボウルにとる。多めにショウガをおろして加える。酒としょう油をそれぞれ大さじ2杯ほど加え、コショウをひき入れて混ぜ合わせ、30分ほど置いておく。クルジェットとニンジンは5ミリの厚さにはすに切る。
アンコウをとり出して片栗粉をまぶし、それがなじむように5分ほど置いておく。
フライパンに油をたっぷりとり、中強火にかけ、熱くなったら、クルジェットとニンジンを素揚げにし、次にアンコウをカラッと揚げる。いっしょに盛りつけ、塩とレモンを添える。揚げたての熱々をほおばると、アンコウならではの、軽い弾力を持った白身が口の中でホクホクッとくずれる。ビールがほし~い!(真)
アンコウを使った別のレシピーもご覧ください。
「アンコウのカレー、といっても生クリームたっぷりフランス風…。」