♦asymptomatique アサンプトマティック:
新型コロナウイルスに感染していても症状(symptome)がないことやそういう人をさす。症状がなくてもウイルスを媒介する可能性が高いため注視され、このコロナ禍でよく使われるようになった。
♦cluster クラスター:
(英語)日本語と同様にフランス語でも「集団感染」の意で使う。「foyer de contamination」と同義。
♦coronapéro コロナペロ:
コロナ対策のための自宅待機時にテレビ会議ソフトZoomなどでapéro アペリティフ(=お酒)を楽しむこと。使うソフトによってスカイプならskypéro、WhatsAppならwhatsappéroなどと活用。
♦la Covid ラ・コヴィッド:
« Coronavirus disease » の短縮形。男性形 le Covid で使われるほうが多いのだが(このコーナーのタイトルも然り)、フランス語の権威アカデミー・フランセーズは女性形を奨励。賛否が分かれている。
♦déconfiner デコンフィネ:
confiner (こもる)を、dé-解除するの意=ロックダウンを解除すること。コロナ禍で生まれた新語で、辞書入りが待たれる。自宅待機する人「confiné」、女性形として、また親しみをこめて「confinette」なども。
♦distanciation sociale ディスタンシアシオン・ソシアル:
英語のsocial distancingの仏訳。感染防止のため人と最低1m距離を保つこと。アカデミー・フランセーズは元来の意味「他の社会階層と交わらない」の誤用とコメント。
♦gestes barrières ジェスト・バリエール:
挨拶のキスやハグ、握手などをしない、石鹸でひんぱんに手を洗う、咳をするときは口を肘で覆う、人との一定距離を保つなど一連の感染防止行為の総称。
♦médicâliner メディカリネ:
最前線でコロナと闘う医療関係者たちに感謝の気持ちをこめて毎晩20時に拍手すること(動詞)。médical(医療の)+câliner(愛撫する)の造語。
♦patient zéro パシアン・ゼロ:
集団感染のなかで最初の患者の意味。今はフランスに最初にウイルスを持ち込んだ人物のことなども、patient zéroと言う。
♦quatorzaine カトーゼンヌ:
隔離。昔から隔離は「quarantaine(約40日)」と呼ばれているが、コロナの場合は感染から発症がほぼ14日(14=quatorze)とされ、隔離が14日間のケースが多かったためこの言葉が造られ浸透した。