今月のチーズ:Maroilles

この匂いでひるんではいけない。チーズ好きは、期待で目を輝かす。ベルギーに近いノール県の修道院で10世紀くらいから作られていたウオッシュタイプの名品マロワルは、アンリ4世の好物だったという。塩水で磨かれた皮はつやつやしたオレンジ色。むっちりとした身には適度の塩味があり、ゆっくりとかみしめていると、結晶したアミノ酸がシャリッシャリッと当たる。そして熟成が進んだ古漬けにあるようなかすかな甘さが残る。シャトー・ヌフ・デュ・パップのような、こくのある赤ワインかほしい。地元では、特産の濃いビールやジュニエーヴル (ジン)で味わう。


 

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