秋恒例のフェスティバル『想像の世界』が、12月20日まで開催される。パリではめったに触れることのできない、世界各地の人々が独自の想像で創り上げてきた音楽や演劇、舞踊を楽しむことができる。
10月後半のプログラムは、中国本土から伝わった台湾の人形劇。まずは2千年の歴史を持つという糸操り人形で、曲目は新年の祭りに演じられるという恋愛劇。優雅な音楽に乗った足運びの美しさが見ものだ(1)。
次いで、人形師が袋状の胴体に手を入れて操る人形劇(布袋戯)。といえばホウ・シャオシェンの名作『戯夢人生』を思い出す。フランスのギニョールとは違った優雅で微妙な動きが素晴らしい。人形師が、伝統楽器に合わせて歌い、京劇の世界が浮かび上がるかのようだ(2)。
(1)17日18h、18日17h。22€。
Musée du quai Branly : 37 quai Branly 7e 01.5661.7172 M°Alma Marceau
(2)21日16h/22日20h。24.20€。
Maison des Cultures du Monde : 101 bd Raspail 6e M°Rennes 01.4544.7230
予約は http://festivaldelimaginaire.fnacspectacles.com