飾り気のない普段着の街で楽しむバスクの味。

 雑誌やネットなどで話題を集めるレストランは、予約を取るのが難しかったり、混雑していて落ち着かない雰囲気だったりすることも多いもの。そんななか、新規開店で話題の店ながら、店内は広々として雰囲気もよく、スタッフも親切で感じいいのが、Muxu(ムシュウ)だ。バスクや南西部の食材を中心に提供していることもあり、気軽に1杯飲みながら料理をつまめるのが嬉しいところ。
 メトロの駅でいうとGoncourt駅のそばで、ベルヴィルの中華街の一歩手前。Le Chateaubriand など有名ビストロが近くにあれど、近所に住む犬たちの散歩コースなのか、サン・ジョゼフ教会脇の道はなぜかいつも犬の落とし物でいっぱいだし、決しておしゃれな界隈ではない。そんな界隈の雰囲気に反し、いまどきのしゃれた内装なのだが、グラスワインは1杯3.5€で、バスク地方でよく飲まれているプラムやリンゴのリキュール、パチャランやマンザナも5€、4€とお手頃。これらのお供にはイベリコ豚の生ハムや黒ブーダンが味わい深い、生ハムやソーシソンの盛り合わせ(16€)で決まり! 他にもジャガイモや赤ピーマン入りのスペイン風オムレツ、トルティーリャ(9.5€)やフヌイユのコンフィ添えのバスクのトムチーズ(13€)もいいが、お腹がすいていれば、おすすめは断然Muxuバーガー(18.5€)。オーブラック種の牛肉、オッソ・イラティチーズ、炒めたオニオンがたっぷり入って、極めつけは風味あふれる赤ピーマンのソース! 一度試したらリピーターになるおいしさだ。
 前菜またはデザート+メインで17€、もしくは3品で22€の日替わりランチも旬の素材を駆使しており見逃せない。バスクのワインや食品に関しては、向かいのカフェ、La Bodegaにても扱いがあるので、単に1杯飲みたいだけなら、こちらをのぞくのも悪くない。バスク地方のおいしい食材やお酒がこうして気軽に楽しめるのは嬉しい限り。(里)


MUXU

Adresse : 16 rue Deguerry, 75011 paris , France
TEL : 01.4807.4443
火~土12h-14h30/19h30-22h30。日月休。