我が目を疑う光景が…。

 我々は列車の中に閉じ込められている。時は2031年、地球は温暖化防止策に失敗し逆に氷河期に突入してしまった。生き残った人間は、この雪国列車に乗ってひたすら、すでに17年間も、凍てついた地球上をぐるぐると暴走しているのだ。列車が止まれば一巻の終わり。出だしから何やらワケのわからない世界にぐいぐい引きずり込まれる。少しずつ状況が見えてくる。最低なことに、車内には歴然と階級社会が構築され、最下級の人間は列車後部に押し込まれ奴隷生活を送っている。何回目かの反乱が起きる。長老(ジョン・ハート)の手引きでリーダー格のカーティス(クリス・エヴァンス)が、弟分のエドガー(ジェイミー・ベル)たちを伴って、支配階級がいる列車の前部へ向かう。薬中のミンスー(ソン・ガンホ)が薬物につられて、ワゴンごとにかけられた頑丈な鍵を破壊する役を請け負う。ワゴンの扉が開かれるごとに、そこには我が目を疑う光景が…。そして最前部でカーティスを待ち受けていたのは…。
 『スノーピアサー/Snowpiercer, Le Transperceneige』 の監督は、今や巨匠の域に達した韓国のポン・ジュノ。原作はフランスのバンドデシネ『Le Transperceneige』(1982-99)。迫力満点、驚きに満ちた活劇アクションSFである一方「人類とは?」という問いかけが根底を貫く。
 『殺人の追憶』、『グエムル・漢江の怪物』、『母なる証明』など、ジャンルをまたいだ傑作を生んできたポン・ジュノ初の英語映画。プロデューサーには盟友パク・チャヌク(日本の漫画を原作にした監督作『オールド・ボーイ』で2004年カンヌ・グランプリ受賞)が名を連ねる。あらゆる意味で大作だ。(吉)

『スノーピアサー/Snowpiercer, Le Transperceneige』



 

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