グラントリアノンと18世紀ファッション

 日本から来た友人、娘につきあって久々にヴェルサイユへ。城の入り口で配っていたビラでアントワネットがまとっているモダンなドレスが気になった。大トリアノンで今開かれている展覧会だ。
 ルイ14世の第一建築家だったマンサールが、王がモンテスパン夫人と密会するために1687年につくらせたこの大トリアノン宮は、「薔薇色の大理石と班岩でできた小さな宮殿と快適な庭園」というマンサールの表現通り、確かにヴェルサイユの敷地内にあるどの建物とも違い、華麗で完成されたたたずまいを持っている。
 最初の展示室。「わー、きれい!」と娘も大人たちも同時に歓声。〈Le XVIIIe au goût du jour〉というタイトルのとおり、18世紀のドレスとヴィヴィアン・ウエストウッド作のドレスが展示されている。現在のデザイナーたちが18世紀ファッションをどう捉え、そしてどのように自分の作品に反映させているか、というのがこの特別展のテーマだ。ディオール、ジバンシー、シャネル、アライア、コムデギャルソン、ヨージ・ヤマモト、ゴルチエ、ラクロワ…などファッション界のリーダーたちがつくるドレスは、確かに今風ではあるけれど、キュッと締まったウェスト、繊細な刺繍、胸元や袖口の豪華なレースづかいなど宮廷ファッションの流れを汲んでいるものばかりだ。
 それにしても当時の女性たちは小柄だ。身長は140cmぐらい、足だって20cmぐらい。娘はシャネルの白いドレスなら「着てもいい」、私はウエストウッドのピンクのドレスなら「もらってもいい」、友人はびょうの打たれたミュグレーのドレスに「すごいパンク!」と爆笑。(海)
Etablissement public du château, du musée et du domaine de Versailles :
トリアノンだけの見学は6-10€(18歳以下無料)。 10/9迄(月休)。 

 

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