メビウス展

●Mœbius transforme

 娘の影響で私もタンタン、アステリックスなどこちらのBDを読むようになった。この度メビウス展に行こうと思いたったのは、娘と一緒に、まだ知らないBDの著者を発見したいと思ったからだ。
 『Blueberry』というウェスタンのシリーズならば私も知っていた。でも、このシリーズが、メビウスではなく著者の本名の苗字ジローGiraudを使って出版されていたとは知らなかった。メビウスというペンネームは、もちろんあの「メビウスの輪」と多いに関係があり、ジローとメビウスはつながっているが異なる面を持つ、という意味合いがあるという。なるほど、ジローの世界はリアルで写実的だけれど、メビウスの世界は未来的というか時代性がまったくなく混沌としている。
 Bleuberry(ジロー)、Arzach(メビウス)、Le Major Gruber(メビウス)…など、BDのヒーローごとに版下やオリジナルデッサンが展示される地上階で、「いろんなシリーズを同時に描くと、話が混ざっちゃわないかなぁ…大変だね」と、娘が嘆息。  
 地下はジロー&メビウスの色の世界。「宮崎の『ナウシカ』に似てるよ!」。ようやく自分の知っている世界と関連づけができたようで、娘はうれしそうだ。メキシコのシャマニズムなどに関心を持ってきたメビウスの想像の世界は浮世離れしているというか、私たちの知らない別世界へと続いているように思える。だから多くの人々を魅了してやまないのだろう。
 館内のショップで、娘がメビウスの塗り絵帳を欲しがり、繊細綿密なデッサンを塗るにはペンにしようか色鉛筆がいいだろうか、と迷っている…。3/13迄。(海)

Fondation Cartier : 261 bd Raspail 14e
01.4218.5652 
http://fondation.cartier.com/
火11-22h、水-日11-20h。
8.5€/5.5€(10歳未満は無料)。