ドイツで誕生した玩具プレイモービル

●Playmobil展
 1974年にドイツで誕生した玩具プレイモービルは、もっと前にデンマークで生まれたレゴと同様、男女を問わず世界中の子供たちに愛され、生誕35年を迎えた去年までに、約22億体の人形が全世界に送り出されている。大人の人形は身長7.5cmと統一され、顔に描かれているのは目と口だけというシンプルさ。これは子供たちが片手でも扱えるよう、そして子供たちが似顔絵に目と口しか描きこまない、という発明者ベック氏の観察結果が生かされている。
 娘もプレイモービルが好きで、人形をひとつ、またひとつと買い足してきた。他の人形と比べて面白いなぁ…と思ったのは、人形たちが消防士の格好をしていたり、アイロン掛けをしていたり、乳母車を押していたり…と子供たちをとりまく現実社会と同じ設定がされていることだった。今回展覧会を見て、別のテーマが存在することも知ったけれど、それも騎士、ノアの箱船、サーカス、エスキモーなどいずれにしても流行に振り回されない普遍なテーマ、私たちの社会を反映するような多様なテーマが選ばれている。
 水曜日だったので、会場は子供たちで大変な賑わいだ。「僕、これ持ってるよ!」。「見て、お姫様!」というような歓声があちこちから聞こえてくる。コンピューターが並ぶコーナーでは、製造の秘密を見せるビデオやこれまでのコマーシャルフィルムなどを見ることができる。何が一番好きだった?  という私の質問に娘は「ノアの箱船、だってすっごく大きい」と答える。私には生誕直後に発表された工事現場シリーズや市場のシリーズがリアルで面白かった。5月9日迄。(海)

Musée des arts décoratifs :  107 rue de Rivoli 1er
01.4455.5750
7.5€-9€(18歳未満は無料)
www.lesartsdecoratifs.fr/