ピンチを救ったフリットとマドレーヌ


 「フレンチフライ」とも呼ばれるフリット。フランスの産物のような顔をしていても発祥はベルギー。ナミュールという町では毎年、小魚のフライを振る舞う伝統行事があった。1791年、異常な寒さに見舞われたムーズ川が凍てつき、漁ができない。さぁ困った。そこで主催者の1人が提案。ジャガイモを細長く切って小魚に見せかけよう。これがフリットの始まり。偶然の産物にしては今や世界中で愛されている幸せ者。
 とはいえ、失敗やパニックから生まれた名物は多い。落としたりんごのタルトを裏返しに焼いたタルトタタンはご存知のとおり。1755年ポーランド王を招いての宴の最中に菓子職人が失踪、城主と給仕頭は真っ青。急きょ、女中が祖母秘伝の菓子を作り大成功、危機を逃れた。女中の名が付けられたその菓子こそ、プルースト愛するマドレーヌである。(み)


 

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