Anacreon|魚料理が得意なシェフにバトンタッチしたばかり。

Filet de Lieu jaune, fondue de Poireaux

オーナーシェフのエリック・テシエ氏に経営が替わって1カ月。魚料理が抜群にうまいとの評判だ。メニューに並ぶ料理のほとんどが魚料理と徹底しているし、スペシャリテが魚にしてはリーズナブルなのもいい。メニューは昼も夜も同じだが、昼のみ前菜+メインまたはメイン+デザートの日替り19€のセットメニューがありお得だ。

友人はサーモンのカルパッチョとポラックのグリルという昼のセットメニューを選び、私はブルターニュ産イワシのグリルにも惹かれつつ、メインをスズキのグリル(14€)にしたかったので、前菜は軽めにアンダルシア風ガスパチョ(6€)にした。ワインは、ガスコーニュの白をグラス(4€)で。

まずは小さなグラスに入ったサーモンのアネット風味のエミュルシヨンがアミューズとして登場。ちょっぴり贅沢な雰囲気を味わえる嬉しいサービスだ。前菜のガスパチョは、夏にぴったりのピリリと辛味の入った爽やかなトマトとキュウリの冷製スープ。カルパッチョも、新鮮なサーモンの薄切りにあら塩がアクセントでシンプルにおいしい。
メインの魚料理はどちらも素晴らしいのひと言!まるごと1匹をグリルしたスズキは、軽くタイムの風味が感じられ塩味も絶妙。こんがり焦がした皮までパリパリと食べられて魚のおいしさを満喫できる。付け合わせのジャガイモのピュレも絶品。オリーブオイルの軽快さが小気味いい。タラ科の魚、ポラックのグリルには、ポロネギをバターでじっくり炒めたものが敷いてあり、クリーミィなソースと味わうとなんともいえないおいしさが広がった。

デザートには〈カフェ・グルマン〉(8.5€)を注文し、バナナフランベのクランブルとフルーツサラダの2皿とコーヒーを一緒に楽しんだ。その後、思いがけずアンズのシャーベットが届いて、ますますハッピー!  シェフの懐の深さ、感謝です。(里)